とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
思いついたことや感じたことを徒然に記します 
  nob

つちからのちから

2006年07月19日 | 好きな音楽・歌
 「つちからのちから」第26回宵々山コンサートのテーマです。テーマに相応しいゲスト、上條恒彦さん、笠木透さんを迎えて行われました。
 7月16日の昼下がり、京都円山音楽堂は開場にあわせるかのような雷雨となりました。雨に打たれながら着席。始まる前からずぶ濡れです。まぁこれは一応想定内ですが。

 開演前の30分間は恒例になっている永六輔さんのおしゃべり。大相撲についての講演でモンゴルへ行ったときのお話、皇族を離れた方のエピソードなど。また今回のテーマに関する“土”と“砂”の違いについて(砂は岩や石が細かくなったもの、土は生き物のいのちが堆積したもの)等々。毎回永さんのお話には引き込まれます。

 開演トップは諸口あきらさん。新撰組の出で立ちで登場。石川五右衛門の話や抜刀術とバナナのたたき売りのさわりを披露されました。今回は歌が無しです。久しぶりに「リターン トゥ パラダイス」なんかを聴きたかったのですが。

 続いて高石ともやさんがステージへ。西国巡礼歌を2曲。♪訪ねよう山ふかく 咲き誇る白牡丹・・・「長谷寺」。♪夕日射せ清水の舞台 それぞれの秋いま晴れ舞台・・・「京都清水寺」。清水さんの巡礼歌を聴くと篁麻衣さんのことを思い出させるのでいつもジーンとします。この歌からマーティ・ブレーシーさん、坂本健さん、金海たかひろさん、越智弘信さん、高石憲導さんが登場です。
 今年亡くなったジャネット・カーターさんを偲んでカーターファミリーのレパートリーを数曲披露されました。

 昨年に続き笠木透さん登場です。ともやさんと「海に向かって」をデュエットしたあと雑花塾のみなさんが登場し、笠木さんのお喋りと演奏。宮沢賢治さんの詩に曲をつけた「修羅の春」が印象的でした。

 関西ではまだ馴染みがないのですが東京ではいま評判のオオタスセリさん。
ひとりコントと自作の歌(「ストーカーと呼ばないで」他)を披露。衝撃的な円山デビューでした。

 つづいて浪曲の国本武春さんです。忠臣蔵刃傷松の廊下の一席を三味線弾き語りで前半ロック調、後半バラード風。オオタスセリさんに負けないような熱演でした。これも強烈。浪曲のあとはともやさん達とのブルーグラスセッション。フォギーマウンテンブレイクダウンでは坂本健さんのバンジョーと三味線の早弾き競演。見ごたえ聴き応えがありました。

 最後は上條恒彦さんのステージです。ともやさんとのお喋りは「マルビナ・レイノルズさんの思い出」です。マルビナさんはアメリカでともやさんに音楽を続けるきっかけを与えてくれた人。上條さんとは日本で一緒にコンサートツアーをした人ということでした。

 クライマックスは恒例の火入れ式です。八坂さんのおけら火を持って浜村淳さんが登場。映画「ウォークザライン/君に 続く道」ジョニー・キャッシュとカーター・ファミリー二女ジューン・カーターとのラブ・ストーリーの話を披露。さすがにお喋りは名人です。
 おけら火を清水さんから頂いた会場の全員が持つろうそくに点火し、その火をつないで最後にステージの宵々山提灯に点火します。その間、ともやさんは「永遠の絆」の演奏でした。

 エンディングはお約束の「ヘイ ヘイ ヘイ」をバックに出演者のひとことご挨拶です。ご挨拶のなかでは特にスセリさんの観客以上に感激している様子がヒシヒシと伝わってきました。

 いつもの観客送り出しは「街」、おまけは「陽気に行こう」でした。後ろ髪を引かれながら音楽堂をあとにしたのでした。
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7 コメント

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楽しかった! (エンドウマメ)
2006-07-19 19:24:51
朝の3時に起きて・・土砂降りだったので小止みになるまで

待って、4時に出発。 一番・・でした。 いつも会場で

会う友達や、阪急の始発で来られた笑福亭伯鶴さんも来て

朝からビール飲んで宴会状態・・。 リハを聞きながら

話をすると云う至福な時間を共有出来て、楽しかったです。

 

最近の宵々山コンサートでは、一番良かったんじゃないかな。

笠木さん 上條さん 高石さん3人で唄った「WE SHALL OVER COME」は

とっても素晴しかったですね。 大好きな、オオタスセリさんの

芸が、宵々山で受け入れられるか心配でしたが、大爆笑で

よかった・・です。
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あっという間でしたね (nob)
2006-07-19 21:34:29
>最近の宵々山コンサートでは、一番良かったんじゃないかな。

同感です。今年は密度の濃い宵々山でしたね。

マメさんは一番乗りですか。会場入り口に陣取っておられましたか。来年はできたらご挨拶したいですね。

私は伯鶴さんの5~6m左側の席におりました。
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雨のコンサート (おまさぼう)
2006-07-19 21:35:51
祇園祭の頃は割りと雨が多いようですね。今年は雷さままで。一段と忘れられないコンサートになったのではありませんか。^^ 



諸口あきらさんはお元気で活躍してられたのですね。久しぶりになつかしいお名前を拝見しました。

私にとっては知らない方の方が多いのですが、随分多彩な出演者ですね。以前は加藤登紀子さんがよく出ておられませんでしたっけ?



昨年末のコンサートでも歌われた高石さんともやさんの「西国巡礼歌」が気になっています。ネットで調べたかぎりでは未だCDには収められていないようですね。いつか、聴く機会があればと思います。
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おまさぼう様 (nob)
2006-07-20 11:39:13
諸口あきらさん、お元気なステージでしたよ。でも年々好々爺になりつつあります。昔の渡世人のイメージが薄れつつあります。

「西国巡礼歌」ですが残念ながらCD等にはなっていません。この前高石さんの奥様とお話しさせていただく機会があり、「西国巡礼歌をCDにして欲しいですね」とお願いしました。N○Kさんとの関係もあるのでしょうか?ご存知かも知れませんが、↓のURLで見ることはできます。http://www.nhk.or.jp/gko/saigoku/song/001.html
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ウズウズ (R50)
2006-07-20 16:09:52
みなさん、いい趣味をお持ちで、活動的で({みなさん」の所以は私のブログで)、うらやましいです。永六輔さん、長く浅田飴のCMをやっておられて、当時浅田飴にいた友人から永さんの本を貰いました(浅田飴の広告集のような本)。一応市販したのですが、売れなくて苦労しました。中年御三家のチケットを貰って渋谷公会堂まで見に行きました。黒柳徹子さんが飛び入りで登場されました。上条恒彦さんは、新宿の歌声喫茶でよく見かけました(もちろんあちらはステージ上ですけど)。あ、やですねネジジイは、昔話ばかりで。私も秋に向かって、社会復帰しよう!
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リンクをありがとうございます。 (おまさぼう)
2006-07-20 20:42:41
「西国巡礼歌」の歌詞を早速拝見しました。

高石さんはとてもいい字を書かれますね。こんな番組があったことすら知りませんでした。
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私は山鉾巡行でした! (たそがれ)
2006-07-23 15:14:48
 今日は、天気が悪くて困りますね。コンサートは盛会で良かったですね。

 私は巡行当日に四条烏丸あたりで見てました。雨でしたがなんとか見られました。

いずれ宵山も見たいですね。



TBさせて頂きましたのでよろしければご覧下さい。「勿体ない」の知事さん、いよいよ交代です。どんな動きになるのか?今後の課題です。
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