とかくに人の世は・・・

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  nob

たまには花見も

2008年04月18日 | つれづれ
 三日見ぬ間の桜かな。観桜はちょっとタイミングを外すと早すぎたり散ったあとだったりします。今回は珍しくピッタリの時期に花の盛りを見せてもらいました。この仏隆寺のサクラさんは千年も春になるたび花を咲かせているそうなんです。エライですね。鶴は千年、いかにも飛び立つ鳥のようにも見える「千年桜」です。

教育委員会の案内板には次のように記されていました。

「天然記念物 仏隆寺のサクラの巨樹        昭和五十八年三月十五日指定

仏隆寺のヤマザクラとして指定(昭和五十三年三月二十八日)されていたこのサクラは、開花期に鑑定を受けたところ、ヤマザクラとエドヒガンの雑種であるモチヅキザクラ(Prunus Mochizukiana Nakai)の一型であることが判明した。しかし、このモチヅキザクラは花柱に毛がなく、萼筒のふくらみが円筒状だ円型をして長いなど、ヤマザクラの形質をもそなえている点、学術上貴重な巨樹である。
このサクラは、根囲7.7mに及び、根株から2mのところで大小11本に分岐し、分岐枝の最大のものは幹囲1.2mで四方に枝を拡げ、樹勢は衰えておらず、県下で最大最古の株とされ、貴重な存在でもある。   昭和六十一年三月  奈良県教育委員会」



仏隆寺(奈良県宇陀市榛原区赤埴)は嘉祥3年(850年)に空海の高弟・賢恵が創建したと伝わっています。女人高野といわれる室生寺の末寺ですが、大和茶発祥の地とされており、空海が唐から持ち帰った日本最古のお茶を栽培したといわれています。ご本尊は十一面観世音様で聖徳太子作とされています。拝見したところ右手に錫杖をもっておられるので長谷寺式の観音様のようです。


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