とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
思いついたことや感じたことを徒然に記します 
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西国六番七番

2014年09月18日 | 仏像・寺院等

 近鉄吉野線壺阪山駅を10時過ぎに降車。吉野方面へは専ら自動車を使用するので吉野線の電車にはめったに乗ることがない。吉野線と南大阪線の境である橿原神宮前駅まではよく利用するのだが。何年振りだろうか、この単線を南下するのは。

南法華寺は過去何回か訪れているが、いずれも自動車を使用してのことである。この観音巡りは可能なかぎり自分の足と公共交通機関を利用したいとの思いから、今回は電車、バスを乗り継ぎ、あとは左右の足を互い違いに動かしてお参りした。

壺阪山駅から奈良交通の路線バスで山道を10分あまりで南法華寺に到着。バスを降りて目に入るのが「以春風接人」の石碑。以前このブログで取り上げているので説明は割愛する。
山門をくぐり広い境内を時間をかけて歩き、本堂のご本尊千手観音様の前で般若心経を唱えご朱印をいただく。
ゆっくり伽藍を拝観するともうお昼前。本堂と反対側の山の斜面に廻り、インド天竺渡来の高さ20mの白い大観音石像と、その下に安置されている大涅槃石像を拝観。そのそばで持参のお弁当をいただく。見下ろすと奈良盆地が目の前に広がる。絶景。

しばし休息の後、バスで壺阪山駅へ出て近鉄電車で一駅戻り飛鳥駅で降車。駅前からは奈良交通バスで高松塚古墳を横に見ながら岡寺前まで乗車。バス停から上り坂を10分あまり歩く。思ったより勾配がきつくほんのり汗をかく。

龍蓋寺のご本尊は土でできた観音様(塑像)。開基の義淵僧正像は奈良国立博物館に寄託されていて何度もその像を拝見しているのでお姿を思い浮かべながら本堂へあがる。般若心経を唱え納経、そしてご朱印をいただく。
岡寺は石楠花で有名。ちょうど花盛りの時季にあたり、この日も参拝客で賑わっていた。

帰りは橿原神宮前駅までバスを利用する予定だったが、天気も良いしまだ時間も早いので明日香の里を散策しながら駅まで歩くことにした。約5km1時間あまりで橿原神宮前に到着。

心地よい疲れがお土産となった巡礼の一日だった。

2012年4月24日 札打

    壺阪山 南法華寺(壺阪寺) (つぼさかさん みなみほっけじ)

      宗派    真言宗
      創建    大宝3(703)
      御本尊   十一面千手千眼観世音菩薩
      開基    弁基上人
       

         御詠歌   岩をたて 水をたたえて 壺阪の 庭にいさごも 浄土なるらん

 

                         

                                                                                      壺阪霊験記のお里・澤市像↑

                           

    東光山 龍蓋寺(岡寺) (とうこうざん りゅうがいじ)

        宗派   真言宗豊山派
        創建   天智天皇2(663)
        御本尊  如意輪観世音菩薩
        開基   義淵僧正
      

        御詠歌   けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔  さながら瑠璃の 光なりけり

                     

 

  おまけ

   龍蓋寺から橿原神宮前までの明日香散策の途中で、ちょっと寄り道する。小高い丘の上。

   酒船石:謎の石造物。古代、名のとおり酒の醸造に使用されたとか、薬の製造、金もしくは銀の

       精錬、占星術等々いろんな説があるらしい。

          

 

 

 

 

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