とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
思いついたことや感じたことを徒然に記します 
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西国二十番、二十一番

2015年01月29日 | 仏像・寺院等

今回の札打は喜六・清八の二人連れ。阪急梅田駅に9時30分集合で10時過ぎに阪急東向日駅到着する。東向日駅からバスで30分、市街地から田舎道へと走りさらには山道へと景色が変わっていく。終点善峯寺で下車。紅葉のなかを大きな立派な山門へと進み一礼する。山門をくぐるとすぐ目の前が観音堂。例のごとく般若心経をとなえ写経を納める。
善峯寺は代々の天皇と縁が深く「西山宮門跡」と称された。その所以か境内は広く多くの堂宇が建立されている。観音堂から太子堂へまわり、護摩堂前の短い石段を上がると推定樹齢六百年とも言われる天然記念物指定の五葉松「遊龍の松」がある。龍のように伸びた枝は約40m、見るものを圧倒する迫力と優美さを兼ね備えているように思う。開山堂をすぎたところに桂昌院廟がある。徳川綱吉の生母、お玉さん。天皇家に徳川将軍家と我々凡夫がお参りさせていただくにはもったいないような寺院である。

                              

 

         

本日一カ所目の札打ちを無事終え、次の札所穴太寺へ向かう。JR向日町までバスで戻り、昼食をと思っていたのだが適当なところがなく、そのまま電車に乗り京都駅経由でいっきに亀岡まで行って遅めの昼食をとることにする。京都から亀岡までは保津川沿いに走る嵯峨野線の景観を楽しめる。亀岡で底を入れて(食事)バスで十数分。穴太口バス停で一緒にバスを降りた女子高生がひとり我々の前を歩いている。期末試験中でもあるのか歩きながら参考書を読んでいる。近頃は歩きスマホとやらが横行しているようだが、それに比べれば感心な生徒さんだ。「現代の二宮金子さんやな」と清やんに呟く。でも自動車も通るし「危ないですよ」と声をかけたくなった。そうこうしているうち穴太寺へ到着。
長閑な田園地帯のなか道路に面して仁王門が建っている。一礼して境内へ。そう広くない敷地の正面、本堂で納経、御朱印をいただく。こちらでは我々二人以外の参拝客もなく閑静な札所である。本堂の釈迦涅槃像や庭園が有名だそうだが、時間の関係から拝観は次の機会にということで穴太寺をあとにする。バスとJR嵯峨野線を乗り継ぎ本日は京都駅で解散。

                 

札打 2012年12月7日

西山  善峯寺

宗派   天台宗単立
創建   長元2年(1029)
御本尊  千手千眼観世音菩薩
開基   源算上人
                                        

            御詠歌      野をもすぎ 山路にむかふ 雨の空  善峯よりも 晴るる夕立

  

菩提山  穴太寺

宗派   天台宗
創建   慶雲2年(705)
御本尊  聖観世音菩 

開基   大伴古麿
                                                      

                                                    
          御詠歌   かかる世に 生まれあふ身の あな憂やと 思はで頼め 十声一声
  

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