とかくに人の世は・・・

智に働いてみたり情に棹さしてみたりしながら
思いついたことや感じたことを徒然に記します 
  nob

『大阪落語』

2007年03月05日 | 寄席芸
2月21日、4月から開講される大阪市立大学の公開授業『大阪落語への招待』に先立ち桂春団治一門によるプレオープン興行が行われました。挨拶された学長さんの言では、定員250名のところ1000人を超える応募があったそうです。参加証をいただいた私は幸運にも4~5倍の難関をすり抜けたことになります。

この公開授業は、昨年、三代目春団治師と親交があった学長が春団治師喜寿の祝いの席へ出席した時に持ち上がった話らしい。それからは一門の春之輔さんと大学の教務担当部長さんが中心となってトントン拍子に事が運び、今春実現されるに至ったようです。

「大阪落語」ということばには、一般的に使われる語が「上方落語」であっただけに少し違和感がありました。そのことについてプレオープン興行で教務担当部長さんが言及されていましたが、「大阪落語」というのはどうも春之輔さんのこだわりのようです。「江戸・東京落語」に対(抗)してのようです。この講座の主題が「都市・大阪」であることから「大阪落語」という言い回しもある意味妥当なんでしょう。落語のはじまりが安楽庵策伝の「醒酔笑」であり噺家の祖といわれる人が露の五郎兵衛であることを思うと、つまりどちらも舞台が京都であるがゆえに、広く「上方落語」というほうがしっくりするのではないか、と思うのは私だけでしょうか。
いずれにしても落語がこんなにアカデミックに取り上げられることは噺好きにとっては誇らしいことです。

興行のほうですが、大学側の挨拶、説明の後は桂蝶六さんの進行で『大阪落語への招待』開講に向けての話と三代目と春之輔さんの高座です。
演目は三代目、「野崎詣り」春之輔さん、「死ぬなら今」二席たっぷり聴かせてもらいました。

公開授業の募集定員は130名。聞くところによると応募者数はもうすでに定員を超えているらしい。抽選になるようです。プレオープン興行のように難関をすり抜けれれるか、すでに運は使い果たしてしまったのか。ダメモトで申し込みました。


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