先日壺阪寺(南法華寺)で「東日本大震災復興支援 高石ともや まつぼっくり少年少女合唱団チャリティーコンサート」が催された。
コンサート前半はまつぼっくり少年少女合唱団による奈良のわらべうたや童謡唱歌。後半が高石さんのステージ。
壺阪寺は西国三十三所第六番札所で、お里・沢市の物語で広く知られた眼病封じのお寺。その境内に「以春風接人」と刻まれた石碑がある。高石さんによるとこれは先代住職の筆だそうだ。壺阪寺には目の不自由な人のための施設があり、また多くの視覚障碍者や眼の病をもった人が参詣される。そんな場所にもっともふさわしいものなんだろう。
これは佐藤一斎の『言志録』の中にある「以春風接人 以秋霜慎自」の一節で、他人に対しては春の風のような暖かさを以って接し、自分自身に対して厳しさがあってこそ、はじめて他に対して和らかく人に接することが出来るという意味らしい。
壺阪寺の巡礼歌「仲良く 仲良く」の前に高石さんとマラソンを通じて知り合った友人の中さんが紹介されてご挨拶に立たれた。目が不自由な中さんは高石さんが西国三十三所観音巡りをしているとき壺阪寺へ一緒にお参りされたそうだ。
中さんは白い杖をついて街を歩いているとたくさんの人とぶつかるそうだ。
白い杖を見て外国人は「ソーリーソーリー ゴメンナサイ」というのに対して日本人は肩を押しのけて無言で立ち去ることが多いらしい。それが世界の常識で日本の非常識だと痛感すると。
中さんは目が見えるようにならなくてもよいという。目が見えないことで高石ともやさんと知り合うことができたし、白い杖のおかげでこころの眼を開かせてもらったからと。
「心の眼をひらく」 「以春風接人」 いいお話を聞かせてもらった。
♪生きていける あなたと私
仲良く 仲良く
(※これはチャリティーコンサートではありません)
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