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「キャップ・アンド・トレード」!

2012-03-14 | 経営
「キャップ・アンド・トレード」(C&T)は、民主党のマニフェストにも記載されている排出量取引制度のことをいいます。

「キャップ」とは、温室効果ガス排出量の上限のことで、政府が企業や施設に強制的にこの「キャップ」をかぶせ、排出量の遵守を求めます。

これを超えて排出する場合、企業は上限まで余裕のある企業からガスの排出権を買わなければなりません。排出権取引市場での取引(「トレード」)によって、必要な分を確保します。

企業は、「排出権など買いたくない」「できれば売って儲けたい」と考えるはずで、これがモチベーションになって、各企業は、より生産効率のいい設備などへの更新を図るといった温室効果ガス排出削減策を実行するようになり、産業部門からの排出が減るというのが、「キャップ・アンド・トレード」の考え方です。

イギリスでは政府と産業界の議論の末に2002年4月から「キャップ・アンド・トレード」方式に基づく「気候変動税」を導入しています。

日本でも導入に向けた議論が始まります。