朗読教室ブログ「海のまち朗読館」

オンラインZoom朗読レッスンで、
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リサイタルの写真「アイリス組」

2018-08-14 21:08:13 | ライブ

4/1「海のまち・朗読リサイタル」第5部は、どの朗読会でも最も人気のある演目として、言わずと知れし「注文の多い料理店」!

この日の一番長い作品でもあり、5部はこれ一作品でお楽しみいただきました。

朗読はアイリス組の4人のメンバーにお任せします。

ナレーション、紳士A,紳士B,そのほかすべてを担当されるお一人の配役で20分を通します。

そのほかすべてとは、「看板」「山猫A」「山猫B」。

特に難しいのは山猫ABを一人で読むことだと思います。

見事に微妙に違うキャラを演じ分けて、迫力とゾッとする不気味さ、加えて憎みきれないユーモラスな猫さんたちを読み切っていただき、その場の全員が釘付けになっておりました。

ナレーションも大変なのです、変わりゆくシーン、進みゆくストーリーを、セリフが際立つようにしっかりと、ずっと立ち続けて読み続けなければいけません。

やりきってくださって感謝です!

二人の紳士!

無事にレストランから抜け出せるのか?

強がるビビりのお坊ちゃまの腰が引けた読み、難しいですよ。

怖さと面白さを両立させるセリフ回しで、お客様を終始楽しませて下さいました。

「海のまち朗読館」十八番の演目は、今年も大成功のうちに終了。

来年もきっと、新しい魅力で私たちをひきつけてくれることでしょう(^O^)


「海のまち・夏の朗読会」プログラム

2018-07-24 23:30:03 | ライブ

夏の朗読会のプログラムが決まりました。

お席は既に満席となっております。

ご参加の皆様に謹んで御礼申し上げます<(_ _)>

【プログラム】

「三角と四角」巌谷小波  

 「めんどくさい人の取り扱い方法」渋谷昌三

「しあわせをよぶことば」アラン 

「キンセン」谷川俊太郎  

「悪魔」芥川龍之介 

「一房の葡萄」有島武郎

 「天を持ち上げた話/島を釣り上げた話」新井朋子  

 「手ぶくろを買いに」新美南吉  

「石ころ」「キリン」まどみちお  

 「つる女房」  

「しいの実」小川未明  

「月の光」ポル・ヴェルレーヌ  

「あお」「すきとおる」「はな」「願い」「星の勲章」谷川俊太郎  

「十三年」山川方夫  

 


リサイタルの写真「ダリア組」

2018-07-19 21:10:25 | ライブ

リサイタルから3カ月が過ぎていますが、続いて写真をアップ致します。

第4部2作品目は、ダリア組のお二人による「牛女」小川未明作品です。

牛女とは、牛のように大柄だったことから村人に呼ばれていた名前。

本当の名前はわかりません。

力仕事をして日銭をもらい、その日暮らしを続ける牛女ですが、幼い一人息子を育てる優しい母親でもありました。

親子の情愛、これを作品では「情合」と表現しています。

どうして「情愛」ではないのか、作者が「情合」で表そうとしたのは何だったのか。

「情合」は豊かさを生み出しました。

朗読では、しっかりした読みに寄り添う素朴なメロディが聴く人の心を揺さぶります。

当初4人で読むことになっていた作品でしたが、当日はお二人で一生懸命読んでくださいました。

哀しく切なく、しかし未来が力強く開く物語を読み切っていただき、会場が感動に包まれました。

ありがとうございました。

 

 


リサイタルの写真「すみれ組」

2018-06-21 22:18:11 | ライブ

4/1リサイタル第4部の最初は、すみれ組の「生きる」!

朗読ファンの間で根強い人気の詩です。

朗読会では、よく選ばれる作品で、私も何回か聴かせていただいたことがあります。

今回、「海のまち朗読館」の朗読会では、初めて演目に選ばれました。

すみれ組さんは4人でこの作品を練習してきたのですが、発表会では3人での朗読となりました。

3人で、4人分の「生きる」を、声を限りに、心を開いて、遠くに高い所に、想いを飛ばしました。

朗読クラスのメンバーは、ご縁があって出会い、一緒に声を合わせるユニットになります。

お互いがいとおしくてたまらない気持が生まれ、大切な存在になっていく過程で、心が少しずつ溶けて、自分の声が自分の体に響くようになります。

声を出すのは、体の共鳴、気持の共鳴なんだなと、いつもリサイタルでは感じます。

この「生きる」という詩は、その体験を一番よい状態で叶えるのではないかなと思いながら聴かせていただきました。

いますみれさんは二人でおけいこを続けています。

二人で、あの時の4人分の「生きる」を糧に、新しい作品の朗読に挑戦しているところです。

私も一緒にがんばっています!


リサイタルの写真「カメリア組」

2018-06-01 21:12:57 | ライブ

リサイタル第3部、カメリア組の朗読です。

石川啄木のエッセイを現代語訳で絵本にした「サルと人と森」に取り組んでいただきました。

サルと人との口げんか!

サルは木の上から、人は地面に立って、お互いに自分がいかに素晴らしいか、相手がいかに情けないかを声を限りに叫び続けます。

かなり疲れます(^_^;)

体も全力を使いますし、気持ちも高揚させなければなりません。

それでもメンバーは練習に熱心に参加して下さいました。

ありがとうございます!

朗読を始める時は、私たちはなんとなく「綺麗な声で、よどみなく、ちょっとだけ感情が表れた読み方を練習するのかな」って思ったりするものです。

それは、私たちが聴いて感動したことのある朗読が、そんなふうに聞こえたからなんですよね。

聴く人が感動し、読み方が綺麗に聞こえている時、読み手は自分の気持ちを全開にして、必死で声を出しているものです。

綺麗に読もうとか、ちょっとだけ感情を出そうとか、思うゆとりは全然ないです(^^ゞ

全編自分の気持ちがお話が進むにつれてどう変わるかに向き合いながら、必死なんですよね。

カメリア組の皆様は、この作品を通して、朗読の一番大事なことを、自分のものにして下さいました。

今皆様は、クラスでそれぞれの好きな作品を読んでくださっています。

大変ユニークで面白い作品が選ばれています。

リサイタルの経験が、これからの朗読にとても良い影響を与えてくれることでしょう!

皆様本当にありがとうございます<m(__)m>

 

 

 

 


リサイタルの写真「プリムラ組」

2018-05-09 20:29:38 | ライブ

4/1のリサイタル、2部のはじめはプリムラ組の3人による「雨ニモ負ケズ」宮沢賢治です。

この詩を3人で読むにあたり、少しアレンジを加えました。

リフレインは、詩の世界を耳で楽しむのに効果的だと思います。

眼で詩を読む時、心に飛び込んできた言葉があると、そこでしばらく立ち止り、文字をじっと眺めるということはありませんか?

黙読には、自分のペースを守れるという、素晴らしい利点があるのですね。

一方で朗読を聴いている時、聴き手には、読み手のペースに合わせることしかできません。

一字一字が重要な意味を持つ詩では、聴いているだけでは、どんどん読まれてゆく朗読についていけなくなることが良くあります。

だから時々、あまり先に進み過ぎないよう、情景描写の部分を繰り返して、異なる読み手の解釈を楽しむことで、一人で黙読していたのでは味わえない、新鮮な情緒を感じてもらうことができるとよいなと。

アネモネ組は、この試みにとても熱心に取り組んでくれました。

ありがとうございます!


「ステージ朗読みなとみらい」終了しました!

2018-05-05 20:17:43 | ライブ

今日、横浜はとても良いお天気に恵まれました。

午後から行われた朗読イベントも、無事に開かれました!

朗読ワークショップでは5人の皆様が、初顔合わせで声出しをして、台本を読み合わせ、即興朗読劇に挑戦!

皆様どんどん声が出るようになり、それにつれて自然な気持ちが表われて、たいへんおもしろい「注文の多い料理店」となりました。

朗読会では、7人の読み手が、興味深い物語を披露して下さいました。

どの方も、オリジナルな作品になっていたのが素晴らしいなと思います。

最後の「コンテストステージ公開レッスン」では、お二人が、登場シーンからマイクのチェック、表情、台本の持ち方などを練習し、もちろん朗読もレッスンしました。

特訓風のお稽古だったので、お客様は興味シンシンで見て下さったようです。

もっと時間があれば、より突っ込んだ部分までお稽古できたので、今度は時間を増やしたいなと思いました。

終了後は、恒例の「茶話会」。

私はクリームあんみつを食べながら、皆様とおしゃべりしました。

女優さんで、最近一人の朗読も始められた方から、次の朗読劇公演のお話や、どのくらい練習するものなのですか?など伺って、みんなで盛り上がりました。

みなとみらいでの朗読会も今回で5回目です。

次は10月を予定しています。

また皆様とご一緒できるのを楽しみにしています。

ご出演して下さった方に、改めて御礼申し上げます<(_ _)>

 


5/5「ステージ朗読みなとみらい」プログラム発表

2018-05-01 20:38:15 | ライブ

「海のまちステージ朗読みなとみらい2018立夏」

5/5(土)開演13:45~終演16:45(開演時間にご注意ください)

横浜美術館レクチャーホールにて

入場料500円

【プログラム】

第1部 朗読ワークショップ

~「注文の多い料理店」宮沢賢治~

この日出会う一度限りのメンバーによる、即興朗読劇です。

顔合わせから声出し、読み合わせ、練習、本番までをすべてステージ上で、90分間で仕上げます。

さて、紳士たちは、無事山猫軒から抜け出せるのでしょうか!?乞うご期待!!

第2部 朗読会 ~8人の朗読者によるお話~

「お休み券」重松清

「しわくちゃの百円札」村松真貴子

「ビロードのうさぎ」マージリィ・W・ビアンコ 酒井駒子訳

「すずちゃんののうみそ」竹山美奈子

「デンデンムシノカナシミ」新美南吉

「つり橋わたれ」長崎源之助

『地下鉄の「マイ・ウェイ」』岡田光世

「夏帽子」萩原朔太郎

第3部 青空文庫朗読コンテストステージ公開レッスン

コンテストチャレンジャー二人による、ステージでの公開レッスンです。

それは甘いかしょっぱいか!?

どんなに厳しくても、わたし、泣かないよ。だってあなたが応援してくれているから…、きっとがんばれる、きっと!

 


リサイタルの写真「アネモネ組」

2018-04-25 20:45:17 | ライブ

4/1リサイタルのプログラム2番は、アネモネ組の登場です。

「デンデンムシノカナシミ」新美南吉を3人で読みました。

今、アネモネ組は3人が別々のものを読んでいます。

「生きる」「ひかりのりゅう」「やまなし」。

それぞれが、好きな本を持ってきて下さいました。

やまなしの新しい絵本は、たいへん美しく、手にするだけで、浅い水の中から空を見た時の光や泡が感じられるような気がします。

宮沢賢治の物語は、いつも読む人を上質な世界に連れて行ってくれますね…。

もちろん、ほかの物語も、心をつかむ魅力的なものです!

「海のまち朗読館」では、7月まで、どのクラスも一人ひとりが読みたい本を自分で選んで読んでいきます。


朗読リサイタル終了しました。

2018-04-01 22:04:58 | ライブ

本日、「海のまち朗読リサイタル2018」が無事終了しました!

お天気に恵まれ、会場「ル・クラシック」のお庭の桜は満開!

黄色と白のマーガレットが螺旋階段を彩り、春らしさ満載のウキウキ感の中、ホールへ。

12作品、35人で朗読しました。

館内は満席で、皆様の気持ちが作品に集中し、いっとき日常を離れて物語の世界を遊ぶことができました。

アンケートの集計で一番人気は、「田舎のお母さん」でした。

お母さんが、縫って、送ってくれた着物。

嬉しいけれどそれは田舎っぽくて、都会のお嬢様にとってはいかにもダサい。

こんなことなら、御金をもらって自分で買いに行った方が良かったのに。

そんな我儘な心を持て余した少女が、お母さんに心から感謝の気持ちを感じたラストシーン。

私も大好きなお話です。

皆様も気に入ってくださって、嬉しく思います。

今年はシンセサイザーの生演奏で、音楽のほか、電車の音、爆撃の音など、お話に合わせて挟みました。

ピアニストの早希さんは、今日はシンセサイザーを使い、アドリブですべて台本にタイミング良く音を入れてくれるのです。

朗読が音楽に合わせるのではなく、演奏が読みに合わせて長くしたり短くしたりしてくれるのです!

朗読にシンセサイザーで効果音を入れるライブも初めてでしたが、皆様には物語が立体的になったと好評でした。

そして今日は、御客様の中に、今をときめく朗読界のスーパースターがいらして下さり、私も大変感激しました。

出演者も、御客様も喜んでいらっしゃいました。

朗読がさかんになって、みんなが声を出すコトが文化になったら素晴らしいことですね。

今日はとても嬉しい一日です。

私と一緒に過ごして下さった方々に、心から感謝をこめて。