平成最後の大晦日をあすに控え、お忙しくお過ごしのことと存じます。
「海のまち朗読館」も年内すべてのお稽古を終了しました。
今年通って下さった生徒様、大変お世話になりました。
2014年に開校してから5年、皆様のおかげをもちまして朗読教室を続けてこられましたことに、
心からお礼申し上げます。
生徒様、生徒様のご家族様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様が、お健やかに、良い新年をお迎えくださいますことをお祈り申し上げます。
どうぞ2019年も、よろしくお願い申し上げます。
平成最後の大晦日をあすに控え、お忙しくお過ごしのことと存じます。
「海のまち朗読館」も年内すべてのお稽古を終了しました。
今年通って下さった生徒様、大変お世話になりました。
2014年に開校してから5年、皆様のおかげをもちまして朗読教室を続けてこられましたことに、
心からお礼申し上げます。
生徒様、生徒様のご家族様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様が、お健やかに、良い新年をお迎えくださいますことをお祈り申し上げます。
どうぞ2019年も、よろしくお願い申し上げます。
「海のまち朗読館」は、ふつうの朗読教室ですが、
日本朗読検定協会の認定教室でもあるため、朗読検定を受験する方のための、
予備校的講座も行っております。
こちらはご希望をいただいてから日程を決めますので、あまり目立ちませんが、
毎月検定講座をご希望される方が数名いらっしゃって、全員が合格されています。
講師として大変やりがいのある講座です。
朗読検定は、全国の朗読ファンが、なんとなく「受けてみたくなる」検定で、とても人気があります。
これには各方面から御懸念の声がある通り、もちろん朗読の技量を点数で測ること自体に意味はありません。
「はっきり聞こえる声を出せているか」
「基本的な日本語発声のルールを理解しているか」
「自分の解釈通り聞こえるように読めているか」
「抑揚や間、緩急を適切に取れているか」
など、聞く人が判断できる部分で「どのくらいできているか」を基準に合格不合格が決まります。
わたしはアナウンサーでしたが、それでも、「自分ってどのくらいできてるんだろう?もしかしたらぜんぜんできていないのかもしれない!」
と時々心配になっていました。
まあ、会社でいつもめちゃめちゃ怒られていたからっていうのもありますが。
だから、会社を辞めてからフリーになって、誰も怒ってくれる人がいなくなり、自分についてますます確信が持てなくなりました。
20年くらいたって朗読検定ができて、びくびくしながら受けてみたら合格した時は、助かった、と思ったものです笑。
なので、朗読歴が長い人が、自分の読みに迷ってしまう気持ちは大変よくわかります。
そんな時検定を受けて、その結果にすがって安心したい気持ちは誰よりも(?)理解できます。
…いえ、これは検定協会本来の目的とはズレていますね…、スミマセン。
もっと純粋に、良い朗読をしたいからという理由で検定を受けられる方が圧倒的に多いのは確かです。
そして!このたび大人だけでなく、子供たちにも声を出すことにトライしてもらいたい!と、
新しく来年1/1から、ジュニア朗読検定が始まることになりました!
10級から5級まで、とてもユニークで楽しく、自分のためになり、簡単に応募できるシステムです。
親子で楽しく練習できると、冬休みの良い思い出になりますね。
大きな声で文字を読むことに慣れるのは、どんな人にもアドバンテージを与えてくれるものですが、
特にお子様ならなおさらです。
これから、数々の面接、スピーチ、プレゼンの機会が常にお子様の人生にめぐってきますものね。
外国語の習得も、結局は母語の習得能力におっているのです。
日本語を小さな声でぼそぼそと話す人が、英語だけは堂々と通る声で話す、などということがあるでしょうか????
まず、日本語の発声に自信を持つことで、お子様の人生を輝かしい未来に向けることができたらいいですね。
*ジュニア検定について詳しいことはこちらをご覧ください。
今日の湘南は、朝は曇りがちでしたがお昼に近づくにつれ晴れ間が出て、
綺麗な日差しが、いっぱいの窓からスクリーン越しに届く部屋で、
朗読会を楽しむことができました。
12月の半ば、皆様大変お忙しい中を、朗読会のためにお集まりくださいまして、ありがとうございます。
今日は、読むのも聴くのも初めて!
お互いにお会いするのも初めて(*^_^*)という方が多くいらっしゃいましたので、
いつもより、少しだけ、ピンと張りつめた緊張感があったように思います。
プライベートクラスでお稽古されていると、他の方の読んでいるのを聴く機会がないので、
初めてですとそれはやっぱり、ドキドキしますよね。
終了後には「皆様素晴らしくお上手なのでびっくりしました」とおっしゃっていましたが、
他の方も同じようにおっしゃっていて、そうなんです、皆様が本当に素晴らしい朗読をされました。
いつも思うのですが、朗読会では、いつものお稽古時の何倍も何倍も、しっかり、思いが伝わるよう、きちんと聞こえるよう、
読むことができるのですね。
それは皆様に共通です。
大きなホールやステージなどではまた変わってくるのですが、
今日のような閉じられた空間は、聴き手と読み手の世界がひとつになりやすく、
声だけで物語の世界に飛んでいくことが可能になります。
私たちは目に見えるものの世界、3Dの世界で生活していますが、
良い朗読を聴くと、目に見えているものと違う場所で物語を実体験しているようなことが起こります。
これはもしかしたら5Dみたいなものなのかとも思います。
性別も年齢も、国籍も時代も、未経験のはずなのに、違和感なく物語の中にいます。
映画を見る時は、主人公に同化して物語を進むように思いますが、朗読では、
主人公はもちろんですが、そこに出てくる人々すべてに自分が同化するのが不思議ですね。
だから聴いている時は息もできないような感覚で、
そして物語が終わると、気が抜けたように、すっきりします。
本当に不思議です!
日常を離れ、今日は12の物語の世界に遊びました。
また明日から、新鮮な気持ちで日常を送れそうです。
本日ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
これまでの朗読会、朗読イベントはこちら。
12月も1週間が過ぎましたね。
暖かくて、のんびりした空気が漂い、年末という感じがしませんが、
「海のまち朗読館」の今年最後の朗読会もいよいよ来週に迫りました。
プログラムが決まりましたのでアップします(^O^)
皆様の選ばれたのは、みんな興味深いお話で、とても楽しみです!
「海のまち・冬休み朗読会」
12/15(土)12時25分~14時50分
「藤沢ミナパーク」にて(満席となっております)
1. | 「地下鉄の「マイ・ウェイ」」 岡田光世 | |
挨拶 | ||
2. | 「 飴だま」 新美南吉 | |
3. | 「野ばら」 小川未明 | |
4. | 「マッチ売りの少女」 アンデルセン | |
5. | 「手袋を買いに」 新美南吉 | |
休憩 | ||
6. | 「こんにゃく売り」 徳永直 | |
7. | 「田舎のおかあさん」 小川未明 | |
8. | 「牛鍋」 森鴎外 | |
9. | 「花咲き山」 斎藤隆介 | |
休憩 | ||
10. | 「モーニのすばらしい絵」 ミヒャエル・エンデ | |
11. | 「雪女」 小泉八雲 | |
12. | 「ラプンツェルたち」 江圀香織 | |
13. | 「ちいさちゃんの箱」 チャールズ・ダズウェル |
あなたの知っているお話はいくつありますか(*^_^*)?
海のまち朗読館のこれまでの朗読会のプログラムはこちら。
今年の青空文庫朗読コンテストを終え、あらためて、たくさんの方のこのコンテストに対する関心の高さを感じています。
特に、予選に応募された方は、本選でどんな朗読が入賞したのか、それは自分の朗読をどこが違うのか、
知りたいところだと思います。
朗読コンテストはいくつかありますが、どれも特色を持っています。
私は講師ですがコンテストには縁がなかったので、実はあまり語れないでいました。
コンテストは、短い時間で物語のほんの一部を切り取って読む形式で、
しかも課題作品、全員が与えられた同じ物語の同じ部分をちょっとだけ読むわけで、
そんなことしても面白いのかしら、なんて斜に構えていたかもしれません(^_^;)。
でも、たくさんの人が挑戦している価値のあるものに、
背を向けているのは講師として正しいのだろうか?と強く思い、
とにかく自分でやってみることで何かがわかるはず、と、今年はエントリーした次第です。
どんなふうに読んだら審査員に訴求するのか全く未知だったので、
過去のコンテストの動画を見て傾向と対策を工夫したりして、まあ、全く試行錯誤な状態でした。
もちろん、ふつうに朗読するのに傾向と対策なんて、そんなこと全然必要ないんですよ。
講師として、必要な人が希望のゴールにたどり着くための応援をしたいといつも思っているので、そのために、コンテストに応募するということについて自分で身をもって体験したということなんです。
かろうじて予選を通過したところをみると、まったく的が外れていたわけでもなかったんだわと、ホッとしたものです・・・。
本選にまで進ませていただき、有難さでいっぱいでした。
コンテストに参加することで得られたことはたくさんありました。
これまでは、観客席がガラガラだったと聞いていましたが、今年は満席状態、朗読の波の高さがわかりました。
そして、今年の入賞は男性が多く、これまで朗読コンテストの入賞者はほとんど女性でしたから、これからの方向性を感じたりしました。
会場控室では、出場者が談笑していて、毎年この本選で会っている方たちが再会を喜び合ったり、
他のコンテストの入賞者同士がにこやかに隣同士に座ったり、「コンテスト本選の緊迫した雰囲気」は全然なかったです。
コンテストは、全国の朗読ファンの社交の場になっているのかもしれません。
それはそれでとても素晴らしいことだと思いました。
朗読コンテストで、地味で孤独な活動の支えとなる、成長を喜び合う全国の朗読者たちの仲間入りができたという意味は大きいですよね。
すると、コンテストとは、朗読の技術を競い合うというよりは、朗読に注いだ大きな情熱を確かめ合い讃えあう場になるわけで、
これからの朗読教室も、そんなことを大切にしていったらいいんだな、と思いました。
ということで、来年はぜひその場に行ってみたい!という方のために、私のコンテスト動画をアップしました。
入賞には届きませんでしたのでまったくお手本にはなりませんが、
予選通過の目安として、今年応募されて届かなかった方、来年チャレンジを考えていらっしゃる方は、ご参考にされて下さい。
自分で観た感想としては、朗読というより、演説になってしまっている、という印象(*_*;
お聞き苦しい点お詫びいたします。
期間限定とさせていただき、YouTubeにて公開します。
どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
**公開は終了しました。ご視聴ありがとうございました。
※「海のまち朗読館」講師プロフィールはこちら。
12月に入りましたね。
こちらではなにかとても温かく、本当に冬なのかな?と思うほど、お花がどんどん咲き、
アゲハ蝶や小さな蜂が蜜を美味しそうに(?)吸っています。
*「海のまち朗読館」の現在のようす
さて「海のまち朗読館」ではここ数カ月定期クラスがほぼ満席状態で、
加えてリサイタルのため、4月まで新規入会できない状況で、ご迷惑をおかけしております。
また男性の方からは、「女性限定とか言われちゃって入るクラスがなくて困っています」とのお問い合わせをいただいております。
そうですよね、本当に申し訳ございません<(_ _)>
クラスは4人までの超少人数、ご希望で個人レッスンという形が設立当初からの特徴で、そのことで生徒様にご満足いただいていることもあり、
一人講師のためこれ以上クラスを増やすこともできずに、お待ちいただいている方にはご案内ができずに心苦しく思っていました。
なにか良いアイディアがあれば、と秋から考えておりまして、
来年春から、どなたにもご参加いただける、新しいクラスを設定することにいたしました。
*忙しい方が、一回一回成長を実感できるのが、今度の新しいクラスです
新しいクラスは、女性でも男性でも参加でき、少し広めの場所で、10人くらいで長めの時間を取り、朗読に浸っていただきたいと考えました。
忙しい方のために一カ月に1回のみとし、その分時間は3時間たっぷりかけてお稽古します。
コース制でひとりひとりの上達を促し、基礎から学んで、ステップアップしていく仕組みを作りました。
カリキュラムを明確にし、一つ一つをこなしていく達成感を味わいながら、次のお稽古を楽しみに、
お家でも無理なくおさらいをしていただけるような内容を考えています。
朗読の楽しみ方はいろいろで、マイペースでゆっくり進むのは最高ですし、
一方で、上達目指して一定期間集中することも、量質転化を促すのに役立ちます。
既存のクラスには色々な目的の生徒様がいらして、それぞれの朗読を楽しんでくださっていますので、
この新しいコースでは、「一回のレッスンで必ずステップアップすること」を目的に、講師も全力で生徒様のサポートに回ってみようとやる気満々状態(^O^)
「他の人に教えられる」系統だった知識を身につけ、朗読に対する理解を深めていくコースです。
基礎~中級~上級まですべてのカリキュラムを終える期間は3年です。
朗読を自分の成長のひとつの機会としてとらえ、しっかり学んでみたい!と、
前向きで、未来につながるレッスンにご興味のある方との出会いを楽しみにしています。
具体的な内容については、詳細が決まり次第ご案内申し上げます。
「海のまち朗読館」によくいただくお問い合わせの中に、
「体験教室はありませんか?」
「クラスレッスンの見学をしたいのですが」
とのお尋ねがあります。
体験教室は以前は行っていて、その日いらして下さった方々でひとつ新しいクラスができるという形で、「海のまち朗読館」は進んでまいりました。
おかげさまで今は11クラス、そのほかに個人レッスンや検定講座などをご受講下さる方がおみえになり、
新しいクラスを作ることが難しくなっているため、体験教室はお休みしている状況です。
一方、レッスンの見学については、「海のまち朗読館」の設立当初から、一度も承ったことがありません。
また、メディアから、レッスンの取材のご希望などいただくこともありますが、丁寧にお断りさせていただいております。
今日はその理由について書いてみたいと思います。
*「海のまち朗読館」が生徒様に提供したいこと
朗読教室は、習い事の教室のひとつです。
私も子供のころからいくつか習い事をしてきました。
中にはお免状をいただくところまで進んだのもあります。
習いごとに行くのはいつも楽しみで、どれも良い先生やお仲間に恵まれ、「できなかったことができるようになる」喜びを感じることができました。
お教室は、「非日常」を感じる素敵な場所と時間でした。
そこで「海のまち朗読館」を始めるにあたり、私はこれまで通ったお教室の良い所を取り入れて、次のことを大切にしようと思いました。
1、生徒様がいらしたときに、「ここには私の居場所がある」と感じていただける、安心感
2、レッスン中にお一人お一人が主役であると思っていただける、特別感
3、家や仕事から離れた、しがらみのない、解放感
4、新しい知識や、思いもよらなかった考え方、生活に実際に役立つ生きた知恵などから得られる、知識欲に対する満足感
5、できなかったことができるようになる、達成感
これらによって、次の日からの生活の活力となる、プラスのエネルギーを持ってお帰りいただきたいと、いつも思っています。
*朗読には、素の自分が表れる、生々しい部分があります
さて、実際に朗読してみるとわかることですが、物語とは、ストーリーの中で文字に書かれた部分はほんの一部で、
書かれていない部分を丁寧に頭の中で構築することが必要になります。
自分の経験や見たり聞いたりしたことから推測するのですが、その時、「これまで避けて通ってきた感情」に直面する場合があります。
見たくないことや、見なかったことにした方が良いことって、誰にでも、大人になればなるほど、多くありますよね。
そこをうまく綺麗にかわして朗読すると、物語の作者の意図は消えてしまいます。
そして、何かを隠した別物の、偽物の物語になってしまいます。
そんな朗読をもし聞かされるなら、
私なら、自分で目で読んだ方がイイと思ってしまいます、なんといっても早く読めますからね(笑)。
だからどんな物語も、自分自身を見つめ、想い出したくない感情にも向き合うことになるのですが、
これはなかなかにしんどい作業です(*_*;
だいたい恥ずかしいです。
誰にも見られたくない気がするものです。
でも大丈夫、クラス全員がそれぞれの自分自身と向き合って必死になっているので、見られている意識はなくなり、
自分自身に集中することが可能になるということが起こってくるんですね。
恥ずかしがる余裕がなくなるというか、それくらい一生懸命に物語に入り込むと、かえって自分が軽やかになる感覚です。
それは、少人数で全員が一体となるからこその現象で、
もし、そこに一人でも、物語に参加しない人がいたとしたら・・・?
一言も声を発することなく、ただそこにいて、みんなを見ている人がいたらどうでしょうか。
その人は、「このレッスンは私が入会するのに値するかな?」
「このレッスンを記事にしたら、面白くなるかな?」という視点でみんなを観察しているわけです。
読み手は一気に気持が現実に引き戻されて、恥ずかしさが勝り、とても物語に入り込むことはできませんよね・・・。
*一緒に朗読という旅に出ているメンバーだからこそ気を許せる、そこを何より守りたい
私たちは朗読をしている時、物語に入り込みます。
クラスのメンバーは一緒に物語に入り込みますから、全員が登場人物全員になり、
私はあなただし、あなたは私、 同じ人になって物語を進むのですね。
同じ人だから、恥ずかしいとか、もうないわけです。
この一体感は守られるべき大切なものという強い意識が、「海のまち朗読館」にあります。
ですので、レッスンの見学は、どんな場合もお断りしています。
レッスンを見てから入会を決めたいというのはとても自然なことですし、新しい方のご希望にはできるだけ沿って行きたいとは思っていますが、
新しい生徒様も大切ですが、今、貴重な時間とお金と体力を使っておいで下さっている生徒様の環境を守ることが何より大切なんです。
今日は、レッスンの見学をご希望の方に向けて、それができない「海のまち朗読館」の考え方を書いてみました。
実際には、ほとんどの方が見学ができなくてもご入会くださっていて、本当に心から感謝申し上げます。
お入りいただいたのちは、大切な生徒様として、毎回全力でお稽古させていただいております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
※現在ご受講になれる「海のまち朗読館」のレッスンについては、こちらからご覧ください。