プログラム5番は、桔梗組3人の朗読で永井荷風の「にぎり飯」に挑みました。
東京大空襲を生き延びた男女の、たくましくも微笑ましい、生きる力にあふれた物語を熱演。
アンケートでも、「初めて聞きました!」「本も読んでみたい」「自分でも朗読してみたい」と好評でした。
始まりの爆撃の音や、思いがけず再会した地下鉄の電車の音、行商でおにぎりを食べながらのプロポーズシーン、元夫がパンパン屋になっていたことを突き止めたエンディングなどに、シンセサイザーで音を作っていただき、ラジオドラマのような生朗読になりました。
たいへんおもしろく仕上がり、朗読ならではのエンターテインメントになったのではないかと思います(*^_^*)
この作品はあまり朗読されることがないようですので、これからもまた機会を見て、「海のまち朗読館」バージョンで工夫して、上演したいなあと思います。
桔梗組は、「海のまち朗読館」で一番長く続いているクラスで、メンバーの朗読は表現力に優れ、ギャグのセンスがあふれており、その結果、永井荷風作品をこんなにも面白く朗読して下さいました。
来年は何を読んでいただこうかと、今からとても楽しみです。