朗読教室ブログ「海のまち朗読館」

オンラインZoom朗読レッスンで、
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4/2朗読リサイタルプログラムNo.4「野ばら」

2017-03-31 20:41:31 | 朗読作品

今年のリサイタルでは9作品を朗読しますが、その中でももっとも世界中の朗読者に愛されている作品の一つが、小川未明の「野ばら」です。

「wild roses」と翻訳もされています。

タイトルが美しく可憐ですから、ロマンチックな物語を想像してしまいますが、読んでみるとそれは二人の男性~年配者と青年~の思いやりあふれた友情が描かれていることに少し驚きます。

二人は兵士なのです。

哀しく温かく、遠い昔にそんなことを経験したことがあるのではないかと思うような、デジャブ的懐かしく切ない物語です。

メンデルスゾーンの優しいピアノサウンドが、花が咲き鳥が歌う天国で遊んだ、あの二人の日々の想い出をフラッシュバックさせてくれます。

このお話を思う時はいつでも、胸がいっぱいになります。

どうぞご期待下さい。


4/2朗読リサイタルプログラムNo.1「わかれ道」

2017-03-19 21:34:57 | 朗読作品

4/2のリサイタル作品ご紹介、今日は、プログラムナンバー1、「わかれ道」樋口一葉。

樋口一葉の「人情悲劇」ものです。

捨て子のため孤独に育った、傘屋の油引き、吉。

一人暮らしの仕立て屋お京を姉と慕い、心の支えとしている彼に訪れた、お京との別れ。

生活に疲れてお妾さんになることを決めたお京を引きとめることはできない。

一人ひとりが生きることに必死で、自分に与えられた目の前の糧に取りすがるよりほかない時、気持ちは一番後回しにされてしまいます。

いつもそれは誰かを傷つけるのだけれど、受け入れなくては自分も生きてはいけないのだから、耐えて相手をゆるす吉三の最後の言葉が切ないです。

これを私が読みます。

BGMはありません。

自分で読むので音だしの操作ができないからです(^^ゞ

いいお話なんですよ…。


4/2朗読リサイタルプログラムNo.6「海のまぼろし」

2017-03-15 20:39:33 | 朗読作品

4/2のリサイタルまであと2週間となりました。

きっと桜の満開の頃でしょう(^O^)

お楽しみいただく作品について、これからご紹介していまいります。

今日は、プログラムナンバー6、「海のまぼろし」小川未明。

小川未明は短編が多く、朗読に向いているのですが、これは読まれる機会の少ないお話です。

行間には、若さや、貧しさや、恋、移り気、婚約、失恋、裏切り…、未明のほかのお話に比べると大人っぽい要素が満載。

華やかさのない漁村の描写に、青いガラスのような空、白いかもめ、黒い水平線、血潮のような赤い夕陽、赤い顔、黒い魚、光る目玉という原色が鮮やかに映ります。

そこで何が起こったか、一番つらかったのは誰か、みんなが自分にとってベストだと思われる選択をして生きていることはわかります。

だから雪より白い鱈の肉の中から出てきた「桃のつぼみ」を見た私たちは息を止めるのです。

二人でこれを読みます。

BGMはジャズのスタンダードから。

お楽しみに(^O^)


「海のまち朗読リサイタル2017」プログラム

2017-03-08 17:47:54 | 朗読作品

4/2日曜日に開かれる「海のまち朗読リサイタル」のプログラムが決まりました。

この朗読会は、「海のまち朗読館」プロデュースによる、デジャブタイプの朗読会です。

読み手と聴き手が、一緒に一つの舞台で物語の世界を遊ぶ感覚をお楽しみくださいませ。

ご入場ご希望の方はお早めにご連絡いただけますようお願い致します。

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「海のまち朗読リサイタル2017」

日時:4月2日14時~16時 

場所:藤沢 「ル・クラシック」http://www.starmore.jp/html/page46.html

入場料:1000円

朗読作品:「婚期」「野ばら」「牛女」「山茶花」「萩」「まどはしの四月」「海のまぼろし」「身投げ救助業」「わかれ道」

お申し込みはこちらまで。

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