第12回青空文庫朗読コンテストの課題作を読んでいます。
今年の青空文庫朗読コンテストにエントリーされる方は、ご参考にされてくださいね。
第12回青空文庫朗読コンテスト課題作・芥川龍之介「杜子春」抜粋朗読
https://uminomachi.com/contest2020ningensikkaku/
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コロナ対策で外出自粛となり、
対面でおしゃべりする時間が
とても少なくなってしまいました。
話す=筋肉運動ですので、会話が減ると、
だんだん声が出なくなってきます。
ことばも忘れてしまいます・・・。
そこで、心と体を健康に保つために、
おうちにいる時間が増えた今の時期にふさわしい、
誰でもオンラインで学べるYouTube朗読レッスンをつくってみました。
物語はひらがなですから、大人はもちろん、
小学校1年生でも、一人で動画を見ながら
レッスンできます。
動画に合わせて、講師と一緒に声を出したり、
講師のあとについて一文ずつ読むので、
とても簡単です。
こんな方におススメです!
「最近声を出す機会が少なくなったわ」
「学校に行けない子どもに、声を出す機会を作ってあげたい」
「朗読ってどんな風にレッスンするの?」
以下のリンクで、誰でも無料で見られます!
↓ ↓ ↓
教材は、新美南吉「でんでんむしのかなしみ」を選びました。
この物語は、上皇后さまが、
1998年にインド・ニューデリーで行なわれた
国際児童図書評議会の基調講演で、
上皇后さまの少女時代の思い出として
お話しされたことで知られています。
朗読ファンにとってはなじみの深い作品です。
朗読は初めて、という方にも読みやすく、
14日間のプログラムが終わったら、
ほかの人に読んで聞かせてあげたくなることでしょう。
ご希望の方が多ければ、YouTubeライブで、Q&Aを行います。
お子様が自分で参加できるよう、このプログラムはすべて無料です。
お一人で、親子で、ご友人と、
リモートワークの休憩時間でレクリエーションに、
様々にお使いくださいね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「でんでんむしのかなしみ」
作:新美 南吉(にいみ なんきち)
一ぴきの でんでんむしが ありました。
ある ひ、その でんでんむしは、 たいへんな ことに きが つきました。
「わたしは いままで、うっかりして いたけれど、 わたしの せなかの からの なかには、 かなしみが いっぱい つまって いるではないか。」
この かなしみは、どう したら よいでしょう。
でんでんむしは、おともだちの でんでんむしの ところに やっていきました。
「わたしは もう、いきて いられません。」
と、その でんでんむしは、おともだちに いいました。
「なんですか。」
と、おともだちの でんでんむしは ききました。
「わたしは、なんと いう、ふしあわせな ものでしょう。
わたしの せなかの からの なかには、 かなしみが、いっぱい つまって いるのです。」
と、はじめの でんでんむしが、はなしました。
すると、おともだちの でんでんむしは いいました。
「あなたばかりでは ありません。
わたしの せなかにも、かなしみは いっぱいです。」
それじゃ しかたないと おもって、はじめの でんでんむしは、べつの おともだちの ところへ いきました。
すると、その おともだちも いいました。
「あなたばかりじゃ ありません。
わたしの せなかにも、 かなしみはいっぱいです。」
そこで、はじめの でんでんむしは、 また べつの、おともだちの ところへ いきました。
こうして、おともだちを じゅんじゅんに たずねて いきましたが、どの ともだちも、 おなじ ことを いうので ありました。
とうとう、はじめの でんでんむしは、きが つきました。
「かなしみは、だれでも もって いるのだ。
わたしばかりではないのだ。
わたしは、わたしの かなしみを、 こらえて いかなきゃ ならない。」
そして、この でんでんむしは、 もう、なげくのを やめたので あります。
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いつも「海のまち朗読館」のブログを読んでいただき、
ありがとうございます。
今日から、
わたくし海野尾順子の自己紹介、
私が朗読講師になるまでのストーリーを
5回にわたってお話ししようと思います。
これを思い立ったきっかけは、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
非常事態宣言が出され、
社会の様子が一変したことにあります。
不要不急の外出をしなくなり、
お食事会や飲み会などがなくなり、
日用品など、いつでもどこでも
どんなものでも不自由なく買えるほど
お店の棚にあふれているわけではなくなりました。
そのことが、今初めての体験ではなくて、
昔からのなじみのある暮らしのような、
どちらかというと自然なことのような、
歩きながら街の様子を見て、
デジャヴのような感覚になることが不思議に思えたんです。
これは一体どういうことなのかしら?
昔のアルバムがふいに記憶によみがえりました。
父と母、弟、近所の人たち、
幼稚園の先生、
小学校の先生、
友だち、
友だちのご両親、
親戚の人たち、
近所のお店の人たち・・。
確か、周りの人たちは、
みんないつも同じようなものを着て、
毎日の食事も同じようなもので、
お店の商品もそんなに種類が豊富というわけではなかった・・。
日曜日はどのお店も閉まっていて何も買えなかった。
子どもが外食できるようなところは、
デパートの食堂くらいしかなかった。
お母さん同士でランチをするようなお店もなかった。
飲食店はほとんど男性のためのもので、
女性や子供だけで入れるようなところはなかったです。
楽しみのために出かけるのは、
年に数回で、
ほとんど家にいました。
お父さんが帰ってくると、
オーバーコートは玄関の外で脱いで、
ブラシをかけてほこりを落としてから、
家の中に入り、
玄関の洋服掛けにかけていました。
部屋の中に上着を入れることはなかったです。
靴下で部屋に入ることもなく、
玄関で脱いでいました。
今、近所に用事があって出かけるだけで、
電車や車に乗る機会も無くなりましたが、
それも、私の年代以上の人にとっては、
案外普通のことのように思われるのかもしれません。
そんなことで、子ども時代のことを
あらためて思い出し、
皆様にも知っていただきたくなりました。
よろしかったら少しの間、お付き合いくださいませ(^◇^)。
それでは、はじまりはじまり~
□□□□□□□□□□□
Episode 1
私が生まれたのは、昭和のちょうど真ん中くらい。
食品メーカーに勤めている父の赴任地だった甲府で、長女として誕生しました。
母のお腹にいた頃に、伊勢湾台風が猛威をふるい、甲府も大きな被害を受けました。
2階の屋根も窓も飛んで、水浸しの部屋を長靴を履いて片づけている母の写真には驚きます。
母はこの経験から、
「夜寝る前はやかんに水を入れておく」
「お風呂の水は常にはっておく」
「常時お湯を沸かして魔法瓶(懐かしいですね~)に入れておく」
「台風の予報があるときは先にご飯を炊いておく」
その他もろもろ、気を付けて暮らすようになったそうです。
その影響を受けてか、
私も子供のころから防災意識が高く、
「いつ台風や地震が来るかわからない」
と、非常袋を用意したり、
避難経路を考えたりすることが習慣になっています。
最近は大きな被害をもたらす自然災害が多くなっていますから、気が抜けません。
お教室の時はいつも、
「電車の事故や遅延がありませんように。
生徒さんのお稽古の行き帰りが安全でありますように」
と気遣っています。
日常が滞りなく送れる毎日であって初めて、
朗読をする心の余裕が生まれるのですから、
お稽古が無事終わると、本当にほっとして、
平穏な時間が過ぎたことに感謝しています。
さて私が3歳の時に父が大磯に転勤してそこで弟が生まれ、
まもなく私たちは茅ヶ崎に引っ越してきました。
だから私の故郷は茅ヶ崎です。
海岸からすぐの家で、幼稚園も小、中学校も海沿いでしたから、
夏はいつも海辺で遊んでいました。
好奇心でいっぱいの活発な子どもで、
小学校の学芸会では、自分で物語を書いて台本化し、
劇の演出もしたりしていたんですよ。
担任の猪狩先生も応援して下さって、
3年生の時、「なぞなぞ博士の大冒険」というお話を作りました。
物知りの博士がジャングルを冒険し、
動物たちから謎なぞを出され、
ひとつずつクリアして目的地にたどり着くという、ありがちな(笑)ストーリー。
遊び心でいっぱいだった私は、缶で作った竹馬に乗って、
危なげに歩いていくという演出を思いつきます。
主役の博士役にはクラスで一番背の高い男の子を抜擢し、
山高帽を模造紙で作ってかぶせました。
その状態で缶に乗るとものすごく背が高くなるわけです。
なぞなぞを一つ正解するごとに、缶を一つ増やしていくので、
背はどんどん高く、そしてどんどん歩きにくくなって、
よちよちと歩く姿がみんなに大変ウケたものでした。
私は、自分の考えたことでみんなが笑ってくれるのを見て、
心から満足していました!
お芝居は好きだったけれど、
シンデレラ的なお話で女優さんをやってみたいとかは、
なぜか、思ったことがなかったです。
自分が表で目立つことはちょっと恥ずかしい気がしていました。
パフォーマンスもあまり得意ではなかったように思います。
それよりも、
おもしろさとか、笑いとか、
脱力感的な演出を考えるのが好きだったんですね。
上手くできて褒められるよりも、
失敗して笑われる方が嬉しいという、
珍しい女子だったんです(笑)。
そんな私が、
アナウンサーになりたい!
と思った最初のきっかけは、
小学校5年の秋のこと。
父が、
〇〇〇を
プレゼントしてくれたことがきっかけでした。
さて、〇〇〇とは・・・?
続きはまた次回に(^_^)
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オンラインレッスンで朗読教室を継続している「海のまち朗読館」。
お家にいながら声を出すのは無理かもしれない・・・、できるのかな?
という気持ちで恐る恐るお付き合いくださっている生徒さんですが、、、
終わってみると、
「いつものレッスンと変わらなかったです」
「外出自粛が続いている中、皆さんのお顔が見られて、ホッとしました」
「こんなことができるなんて、面白いですね」
など、楽しかったご感想をいただき、私も大変うれしく思っています。
カルチャーなどでのレッスンは、ほとんどお休みになっている中、
自宅での教室は、ピアノの先生方を筆頭に、Zoomオンラインレッスンに切り替えるところが多くなってきました。
最近は、「オンライン飲み会」がはやり始めているのだとか。
レッスンと同じように、Zoomを使い、みんなで同じ時間にそれぞれの自宅で、
好きな飲み物とおつまみなど用意して、
おしゃべりを楽しむのだそうです。
さて私は今週土曜日夜、
高校時代の友人が新作歌舞伎脚本「大谷竹次郎賞」を受賞したお祝いに、
6人で集まる約束があったのですが、
これを「オンライン飲み会」に変更することにしました!
はたしてどうなるかわかりませんが、飲み会用の面白いアプリなどもあるそうなので、
いろいろ工夫してみようと思います。
青空文庫朗読コンテストの今年の課題も発表になりました。
今年は対面予選がなくなり、従来の録音予選に一本化されているので、
通過しやすいのでは?と思います。
全国の朗読教室は、ほとんどお休みになっているようですので、
ぜひ、お家で、
これまで学んだことを思い出しながらたっぷり時間をかけて練習して、
応募されてみてください。
本選も、場合によっては会場ではなく、動画での審査によることになりました。
動画を撮るのが難しいと思う方には、「海のまち朗読館」でオンラインでご説明させていただくこともできますので、
心配しないで、チャレンジされてくださいね。
青空文庫朗読コンテストの課題はこちらからダウンロードできます。
↓ ↓ ↓
【高校生の部】
高校生の部の課題は、近日発表予定
【一般の部・認定講師の部】
太宰治・作「人間失格」 より抜粋部分
※2019年夏期 朗読検定2級・準2級 実技課題より抜粋
芥川龍之介・作「杜子春」 より抜粋部分
※2019年夏期 朗読検定2級・準2級 実技課題より
太宰治・作「ヴィヨンの妻」 より抜粋部分
※2020年冬期 朗読検定2級・準2級 実技課題より
横光利一・作「赤い着物」 より抜粋部分
※2020年春期 朗読検定2級・準2級 実技課題より
コンテストの詳しいことはこちらから
↓ ↓ ↓
https://www.roudokukentei.jp/aozora/about/index.html
通っているお教室がお休みなので、
漢字の読み方やアクセントなどが確認できなくてわからないんです、
という方のために、
「海のまち朗読館」では、
安心して練習に取り組んでいただけるよう、
すべての課題文を正しく朗読したものを、
YouTubeでご覧いただけるように準備中です。
出来上がりましたらすぐラインでお知らせいたしますので、
ぜひお友達登録しておいてくださいね。
写真は、第10回の青空文庫朗読コンテスト本選で、中勘助「銀の匙」を読んでいる私です。
↓ ↓ ↓
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新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
「海のまち朗読館」では、すべてのレッスンをオンラインZoomレッスンに移行しております。
個人レッスンはもちろん、クラスレッスンも、ズームで行います。
今日は桔梗組の皆様とレッスンしました。
写真はレッスン終了のシーンです。
安心して、楽しくお家にいながら、レッスンできますので、
海外の方にもご受講いただけるようになりました。
明日はストック組のオンラインレッスンです。
皆様とお顔を合わせてお元気な声を聴くことができますので、
いつもと変わらない楽しい時間を過ごせます。
レッスンに興味のある方は、こちらをご覧ください。
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