4/1リサイタル第3部の二作品目は、クロッカス組の「よだかの星」でした。
鷹に「名前を変えるよう」強制的に迫られ、家を離れるよだか。
生きているのがつらい、つらい…。
一瞬でも自分が星のように光る存在になることに希望を託して、全身の力を振り絞って飛ぶのだけれど、どこにも届かない、誰も助けてはくれない。
そして力尽きた時、よだかが見たものは。
クロッカス組は3人です。
ナレーション、よだか、そのほかの登場人物すべて、の担当で上演しました。
どのパートも読みごたえがあり、練習は大変なのです。
皆様ひたむきに取り組んで下さり、当日はお客様に大変な反響を呼びました。
後半は宇宙に向かっての会話なのですが、思い切り遠くに向かって叫ぶよだかのせつない思いで、ホール中がいっぱいになりました。
聴いていて、読んでいて、胸がいっぱいになる物語、眼で読むだけでは味わえない世界で、ホールは一体になりました。
読み手と聴き手の皆様にあらためて感謝申し上げます。