下増田神社(しもますだじんじゃ)は、宮城県名取市の北釜地区に鎮座する神社。
御祭神は、大日孁命(おおひるめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉命(いざなみのみこと)、別雷神(わけいかづちのかみ)、熊野加美呂杵櫛御食命(くまのかふろぎくしみけのみこと)。
仙台空港のターミナルビルのすぐ東側。神社の近くにある北釜防災公園からは離着陸する飛行機がよく見える。
震災後に新しく建てられた鳥居。
拝殿の前に狛犬が1対。建立年は不明。
阿像
吽像
狛犬の彫りが荒いのは津波にのまれたせいなのか。口をぎゅっと結び、強い目力を放っている。狛犬がここに留まっていることが奇跡。
手前が拝殿。奥は末社の産神山祇神社(おおやまつみじんじゃ)。
本殿。津波で海水をかぶった。拝殿は流出したが、本殿は流されずに残った。奇跡。
産神山祇神社の社殿は流されずに残った。社殿を襲った津波の高さが壁に表示されている。
石祠、石碑
海岸線から6~700m、鎮守の森が津波から神社を守ったのか。まばらに残った松の大木は神々しく、合間から見える広い青空がさみしい。
境内には、震災で犠牲となった地域住民の名が刻まれた慰霊碑と住民の避難誘導にあたり殉職した消防団員の名が刻まれた木碑。桜の若木だろうか、広い境内にたくさん植えられている。