南相馬市原町区に鎮座。延喜式内論社。旧社格は郷社のちに県社。別名:鷹大明神。
御祭神は、伊邪那岐大神。「奥相志」によれば、多珂荒御魂命(たかのあらたまのみこと)を祀る。
一の鳥居と社号標。遠くからでも分かるくらい大きい。
表道入口と社号標、二の鳥居。
参道の途中に1対の狛犬。昭和4年(1929)の建立。
阿像は玉取り、吽像は子取り。大きな耳が特徴的。阿像の耳は前を向き、吽像の耳はやや下を向く。
前髪はふさふさと目にかかり、たてがみは耳の後ろを通って肩から流れ落ちクルリと渦巻く。勇ましいのに優しげ。
尻尾は立ち上がって二手に分かれ、後ろ脚を覆うようにして美しく流れる。子獅子も親獅子の特徴をしっかり受け継いで大きな耳。表情が愛らしい。
手水舎と由緒碑
入母屋造の拝殿と扁額
木鼻。耳が大きく目がクリッとして、参道の狛犬と表情が似ている。
一間社流造、脇障子付きの本殿。菊や牡丹の花々、脇障子の龍や鷹など、彫刻がとてもきれい。さすが、鷹の神社…
稲荷神社・八坂神社
社殿は旧本殿を流用したもので文化4年(1807)の建造、昭和39年(1064)に移築。
雷神社と御神木。御神木は雷神社の後ろに堂々と立っているはずだった…
御神木の根元に鎮座する青麻大権現の石碑。青麻神社は仙台市宮城野区に鎮座する中風封じの御神徳で有名な神社。
参道脇の神池に、小牛田山津見神社の小祠と金比羅神社の石碑。
七福神の石像
東門。鳥居の柱だけ残ったのか…
以前の様子をネットで検索すると、境内には杉檜樫などの古木がうっそうとして厳かな雰囲気が漂っていた。今は、社殿のまわりは御神木をはじめとして多くの大木が切り倒され、大きな切り株だけが残されている。古木が傷んで伐採せざるを得なかったのか、震災後の除染のために伐採せざるを得なかったのか… 境内は明るくなって見通しがいいが、古木・大木が好きな私としては鎮守の森が姿を変えてしまったようでさびしい。