「らんまん」第3週のタイトルはジョウロウホトトギス。野草園のブログを見ていたら「咲き始めました」とある。これは必見!
△ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)
牧野富太郎博士が23歳のときに故郷の山で発見し命名した花。石灰岩の岩崖に生える。
花色は外側が黄色、内側全面に赤紫色の斑点がある。
△キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)
花の内側の斑点が途中で終わっている。滝のそばなどの湿った岩崖に生える。
△ホトトギス(杜鵑草)
日本の特産種。主に太平洋側、日陰のやや湿った斜面や崖、岩場に自生。茎は枝分かれしないで真っ直ぐ、花びらは斜め上に伸びる。
△シロホトトギス(白杜鵑草)
ホトトギスの白花変種
△ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)2024.9.16
花びらは水平に開く。花びらの斑点はまばらで、花柱には斑点がなく、おしべの先っぽにだけ斑点がある。
△オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)
葉っぱの形がモミジに似ている。ひらひらの花びらを白熊に見立てた。ハグマとは兜や槍の白い飾りや僧侶が使う払子(ほっす)のこと。
△オヤリハグマ(御槍白熊)
花の尖った様子を槍の刃先に見立てた。葉っぱが3裂してるからオクモミジハグマとは容易に区別できるが、花がパラッと花火みたいに咲いてるから見分けるのは簡単!
△ハマギク(浜菊)
日本の特産種、関東以北の太平洋岸に自生。やや大きめの白い花は清楚な印象だが、株全体は力強く見える。葉は肉厚、茎が木化してやや大きくなる。
△コハマギク(小浜菊)
北海道(根室)~茨城県の太平洋岸に分布、海岸の岩場に自生する野生菊。ハマギクに似ているが系統は異なる。茎は木化しない。背が小さくて丸くて、可愛らしい印象。
△ハナイソギク(花磯菊)
キクとイソギクの雑種、海岸に生える。今はまだ、つぼみ。
2023.11.18 去年はもう花が終わりだったから、今年はもう少し早い時期に見てみたい。
△エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
山地の湿地に咲く。花付きがよく園芸種の母種。花の色は濃い青紫色で釣り鐘状形、パカッとは咲かない。
△センウズモドキ(川烏頭擬)
トリカブトの仲間。強い毒草。外のきれいな青色の部分はガク、花弁はその中にあるらしい。
△イワシャジン(岩沙参)
紫色の釣り鐘形の花が岩場から垂れ下がるように咲く。
△オヤマボクチ(雄山火口)
葉や花から綿毛を採って火打石から火を起こすのに使っていたという話。野菜のゴボウに近い仲間。
△モミジガサ(紅葉笠)
葉の形がモミジ状に裂けていることが和名の由来。新芽は食用、春に食べるあの美味しいシドキのこと。
△タマブキ(珠蕗)
△タマブキ(珠蕗)
葉柄の基部にできる「むかご」が珠、葉がフキに似ていることから命名。
葉っぱを見れば区別できるんだけど、花をぱっと見るとモミジガサと混乱してしまう…
園内あちこちにホトトギスが咲いてる。すうっと伸びた茎、きれいな紫色と緑色のコントラストが美しい。
ホトトギス、ジョウロウホトトギス、イワシャジン… どうしてだろう、枝垂れて咲く花にとても心引かれる。