ウェネトさまの館

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ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「渡辺省亭」(加島美術)&「ロバート メイプルソープ写真展」(シャネルネクサスホール)

2017年03月24日 06時10分47秒 | 展覧会・美術関連

昨日の銀座ギャラリー巡り日記の続きでございます。

加島美術「SEITEI 蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭」
http://www.watanabeseitei.org/
(写真撮影は許可を得ておりまする)

これは凄い展覧会ですぞ。
約30点の省亭作品を、ガラスケースもなしにごく間近で観られる上、《雀之図》以外は写真撮影もできるのじゃ。
(鉛筆含め筆記用具の使用は不可)

渡辺省亭はフランスに渡った最初の日本画家で、パリで印象派と交流も。
以前見学した迎賓館赤坂離宮「花鳥の間」の、濤川惣助《七宝花鳥図三十額》の下絵を描いたのも、このお方でございます。
2017年4月2日は、省亭の100回忌なのですな。

まずは1階。


最初に目に入った《松樹にかさゝぎ》で、既に心臓鷲づかみ。


《芦雁之図》


屏風もあるのよ。《双鶏若松梅花遊鯉図屏風》


1階奥の空間。


《雪月花図》の、リアルな雀もかわゆいのぅ。


ささ、お2階へまいりますわよ。


《牡丹に蝶の図》おお~、なんと美しい。


《雪中之鴨図》


《月夜に木菟の図》


わたくしのお仲間がおる!
《萩にうさぎの図》凄い描写じゃ。


別室には、こんな美人さんも潜んでいるのよ。《今様美人図》


会期は4月9日までですが、途中展示替えがあるとか。
ええ、再訪いたしますとも。

連携展示で、東京国立博物館、山種美術館、松岡美術館、根津美術館、迎賓館赤坂離宮にも省亭作品が展示されているそうな。行かねば。

そして、シャネル・ネクサス・ホール「MEMENTO MORI ロバート メイプルソープ写真展 ピーター マリーノ コレクション」
http://chanelnexushall.jp/program/2017/rm_peter_marino/


建築家ピーター マリーノのメイプルソープコレクションから、約90点のモノクロ写真作品。
マリーノは、このホールがあるシャネルのビルの設計も手掛けたお方。

メイプルソープと聞いてすぐ思い浮かぶ花の写真の他、静物や人物、手など体の一部やボディビルダーの筋肉などなど、3つに分けられた空間に展示されてございます。

わたくしは、やはり花の作品に惹かれますのじゃ。
チューリップが沢山ガラス瓶から広がっている《Tulips,1988》、下向きに伸びた《Poppy,1988》、チューリップにナイフの《Tulip,1985》、向き合う2輪の《Tulip,1984》、美しい《Rose,1985》がお気に入り。

花以外では、《Sleeping Cupid,1989》などもお気に入りでありました。

マリーノによる、白と黒の会場デザインも素敵でございます。
会期は4月9日まで。

この他にもまだまだ回ったのですが、長くなりましたゆえこの辺で。


★おまけ画像

久々にファミレス。