プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< すーちゃん まいちゃん さわ子さん >(テレビ視聴)

2016年02月29日 | テレビで見た映画。
“現代に生きる女性を等身大に描き、彼女たちの毎日の生活の中での夢、挫折、悩みを丁寧に綴っていく作品”
――ありきたりに説明するならこういうことになると思うが、実はわたしは等身大ものがキライだ。
キライなら見なきゃいいって話なんですけどね。でも見ちゃったしね。

共感出来ることがそんなに大層なことか?と少々八つ当たり気味に思ってしまう。
「いるでしょ、こういう人。あなたもそうでしょ、あなたも、あなたも。ね、みんなそうよね、
つらいよね、でもがんばっていこうよ」
受け取り方がひねくれているせいか、そんな風に傷をなめてるように感じる。

等身大の苦しむ自分をわざわざ画面で見たいか。
むしろドーン!バーン!とバカらしくて、ないやろ!って総ツッコミ(いい意味で)をしたくなる
バカな映画の方が、癒しとしてはヨイ。「舞妓haaaaaan!」とかね。

実際の苦しみは映画で描かれたよりもずっと修羅場でしょう。
あまりにふわふわと描かれているので、実際に体験してない人が表層的にとらえるならば、
ずいぶんアマく感じる。あまりぐちゃぐちゃとリアルに書きたくはなかったんだろうから仕方ないけど、
彼女たちがぶつぶつ言う状況は、描き方がアマイよなあ。

――特に気になったのは、まいちゃんのOL生活で。
あんな風に適当に描かれてしまうと、「なんでこんなことくらいで“死ね”まで?」と思うのではないか。
特に男性は。男性は女性の社会的閉塞感って根本的にはわからないだろうし。
この映画を見る男性も少数派だとは思うが「これだから女は……」とか思われたらヤだな。
まあ女性が男性の苦労をリアルにわかるかというとわからないんですけどね。お互いさま。








全体の雰囲気はすっきりふんわりで良かった。多分こういうの好きな人は多くいる。
しかしわたし向きではなかった。





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