リンリン、草時計

現役リタイヤの暮らし=ガーデニングや本・映画・旅に保護犬.エトセトラ…我が子に伝える『マイ・ライフ』

戦国ピープルはメッチャ面白~い♪=三谷幸喜『清須会議』

2017-02-15 | 本・映画
昨日からテレビニュースは某国家族暗殺の話題で賑々しい。
根底にあるのは
「後継者」とか「家督相続」とか…

要するに(自分が全て治めたい)という「野心」なのかしら?


タイムリーと言うか^^^
昨日(電車の中で)この本を読み始め、今朝読み終えたばかり。



三谷幸喜著『清須会議』


信長が光秀に討たれ、
その後、跡目相続を巡り
清須城を舞台に取り巻きたちが繰りひろげた『心理戦』。

大体歴史モノは漢字が多くて^^^
更に、名前も呼び方も難しくて^^^^(--;)

敬遠していたけれど。。。(--;)

これはチョー面白かった♪(さすが三谷幸喜サン♪)

戦国ピープルの、姑息で陰湿なモノローグ。。。
※これが三谷流「現代語訳」で、分かり易~い\(^ω^\)( /^ω^)/

例えば…

西覚寺、奥の間にて
 床の中で今夜のことを思い出す羽柴秀吉
  (現代語訳)



なんと単純なおっさんだろう。完全にオレに丸め込まれてしまった。
そもそもあいつは、オレがこの西覚寺を宿にしたことを、「殊勝である」と褒めていた。
オレが他の宿老たちに気を遣ったのだと思ったらしいが、
もうそこから間違えている・・・


※宿老=十分に経験を積んだ老人を指す言葉。
 そこから転じて古参の臣や家老など重要な地位に就く者の称となった。


ここの件は柴田勝家のことだけど、

全編、人間臭くて面白いこと極まりない。

他の戦いのことも、家系も含め…

(日本史、全然知らなかった!)
と、改めて思い知らされる。。。

で、最後に面白かったのは、、、

やっぱり、 
歴史に埋もれた?女たち!!!

例えば…
信長の妹にして絶世の美女と謳われたお市の方。

憎っくき秀吉!
※最初の夫、浅井長政と共に、幼い長男を殺された。

で、その(チビで醜い^^)秀吉を追い落とそうと
※秀吉もお市様が好きだったらしい^^

(体臭プラス加齢臭も酷い^^)柴田勝家を味方にする為、
色目を使い、果ては二度目の結婚ですよ。。。ハァ―(´。` ) =3


もう一人のやり手女子は・・・

ハイ!
結局この会議で織田家のトップになった
三法師様(=後の織田秀信)のお母様の松姫。。。

信長の嫡男、信忠の奥方=松姫は信長の孫を産んだ姫であり、
織田家とも闘った武田家の娘さんだって!!
※政略結婚って、イヤねぇ。。。(混乱しきり)

で、清須会議のあと、

(三谷幸喜解釈?)

松姫も呟く。。。

「私の父は武田信玄。かつて父は私に言った。くれぐれも武田の血を絶やしてはならぬと」


いやはや、女の強さ・・・ちゅうか、
『母の強さ』に脱帽?

三谷幸喜サン、面白かったです。

もっと歴史モノ、書いてね♪


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