映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【映画】何がなんでも首ッたけ
1961年 仏 DVDで鑑賞 原題 LA BRIDE SUR LE COU
監督 ロジェ・ヴァディム 出演 ブリジッド・バルドー
ミシェル・シュボール ミレイユ・ダルク
BB(ベベ=ブリジッド・バルドー)
CC(クラウディア・カルディナーレ)
MM(マリリン・モンロー)
この3人、頭文字で呼ばれるほどの人気があった、と言っても、相当な映画ファンか、60代以上でないと知ってる人は少ないかな?
今から30年以上前、年長のある男性が「モンローの魅力は人工的な、都会的な、魅力で、全く好みではない。その点、バルドーは野生の子豚のようだから好き」と言ったことが忘れられない。豚を女優と結びつける発想に驚いたからだろう。
この映画のバルドーは正に、彼の言う「野生の子豚」のよう。
「月曜日のユカ」での小悪魔的な加賀まり子は、このBBをコピーした
のではないかと思えるほど、仕草や表情が似ていた。
相手役の男性が、これまたローレンス・ハーヴェイとか
ミッキー・カーチス(今のようなヒゲの老人ではなく、
日劇ウェスタン・カーニバルの頃のカッコよい若者)を連想させる。
そういえば、当時は映画がファッション・リーダーの役割を果たして
いたんだなあと思った。
又、豪華ホテルでお金が足りず、物置部屋に寝泊りするのも懐かしい。今の時代、若さ=貧乏という図式は必ずしも当てはまらない。昔は、お金のなさを、勇気と知恵で乗り越えるのが青春だったと憶えているが。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
« あずき雑煮 | ポトマック河... » |
今年もステキな記事を楽しみにしております。
危ない橋を渡ってこられましたね。
そんなことが出来たのも友人知人と信望が
あればこそ、でしょうね。
私のほうこそ「稲みのるの思考回路」毎日楽しみに
読んでおります。その度にコメント羽島線が・・・あっ、漢字の誤転換。・・・はしませんが。
新年早々トラックバック送りました。
本当にバルドーってすごい美人って感じがしないけど魅力的ですよね。
今や日本の若い子にそのコピーがいっぱいいますけど、何かが違います。
ヴァディムが愛妻バルドーの美を思い切り引き出す、少しエロチックで、しかしいやらしさは無い、それこそ野性の魅力が溢れていますよね。61年当時は映画の全盛期で、ルイ・マルやトリュフォー、後のゴダールとも互いに影響を与え合った感じですね。
奔放という言葉がぴったりのBBも今では動物愛護にしゃかりきになってるおばあさんで、昨今の彼女の写真は見てびっくりですね。使用前、使用後とはこのことか?と言うくらいの変わりようです。
CCもおばあさんですが、まだまだ素敵な女性のようです。
MMだけは30代の美しい姿が映像に残り、ある意味幸せな女優さんだったかも知れません。
子供の頃家にあったスクリーンでこのお三方の事は良く知っております。BB,CC,MMよ!永遠なれ!
青年時代の懐かしい名前「スクリーン」が出ましたね!
ひたすら写真と文で見ては、想像を逞しくした時代でしたね。
そうなんですよ、BBは、ハリウッド女優のような整形手術も、美顔術もせず、お化粧すら拒否して、動物愛護に邁進していますね。それって、とてもフランス的だと思いますよ。こちらが見ると、ガッカリしたり、ギョッとしたりもしますが、野性児だった彼女は、一貫して、不自然を拒否しているのですね。しかも、理屈を言わずに、実践あるのみ。感心します。
いえね、新年早々書き込みが続いていましたので煩すぎやしまいかと思って^^ゞ
私CCが好きでした。MM BBに比べて影があり薄倖な役が多かったように思いますが生身の女のセクシーさがありましたよね。最近偶然〔ブーベの恋人〕も聞いたことだし♪
〔かばんを持った女〕のCCが印象にあります。まだ新人の頃ではなかったかと思います。
女達元気でしたね。加賀まり子嬢も。昔、男を侍らせて銀座を闊歩している彼女を見かけましたが黒い子猫のように魅力的でした。
クラウディア・カルディナーレいいですよね、これをハンドルネームにしている方もいますが。10代の頃「刑事」の「死ぬほど愛して」という歌が好きでした。「鞄を持った女」もいいですね。「ブーベの恋人」はG.チャキリスの恋人役で、彼は当時の私の憧れの男性。
加賀まり子、頭の切れる、度胸のある女性ですね。あの童顔が好きで。東京にいると、芸能人、芸術家にはちょいちょい逢えますね。
そういえばこの3人BB CC MMとそろってますねぇ。偶然ながらしゃれてます。この時代の女優が持つグラマラス感がなんともいえません。そういえば先月BBで有名なサントロペズにちょこっと行ってました。BBはたまに今の姿をメディアでみますが、CCは全く見た事がないのでどのようになっているか興味あります。ジャンヌ・モローは今でも素敵ですよね。
待ってました、CCさんいよいよ登場ですね。
本物のCCは姿を隠しているのですか。原節子やグレタ・ガルボもそうですが、姿を見せないと神秘的ですよね。早く死ぬともっと神格化されますし・・・
どちらがいいとも言えませんね。その人の生き方は、誰にもどうしようもないもの。美しい時期を永遠にとどめるために殺すわけにもいきません。永遠にと言っても、地球が滅びれば人類もいなくなり・・・SFの世界に突入する前にここで終りに。