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ときの声

著者 吉屋信子発行所 筑摩書房発行年 1965年1964~65年読売新聞「名勝負物語第37話」に連載。吉屋信子はこのとき60代末だった。彼女は馬主になるほどの競馬好きだったので競馬をテーマにするかと思いきや「日本廃娼運動史」になったことに、新聞も世間もおどろいた。だが、連載が始まると反響が大きく、このテーマに固執した著者は、嬉しさのあまり涙を流したそうだ。 さて「名勝負」というだけに公娼制度廃止の . . . 本文を読む
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花衣ぬぐやまつわる・・・・・・

 著者 田辺聖子  集英社刊 1987副題 わが愛の杉田久女杉田久女(1890ー1946)を知ったのは「足袋つぐやノラともならず教師妻」で十代のころ。その後松本清張の「菊枕」吉屋信子の「私の見なかったひと」などに現れた、何やら癖の強い女性というイメージがずっとあった。田辺聖子氏は、あとがきによると、はじめこの評伝を書くのにためらいがあったという。そのわけは、日頃なじんでいた川柳と違い「伝統と因襲に . . . 本文を読む
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