毎朝、目を覚ますと開口一番※「あ~ぁ、なんでまだ死ねないかねぇ」
と言う義母と一日顔を付き合わせるのにうんざりした夫が、
※識者によると「お早う」の代りで、あまり気に病む必要はないらしい。
きょうの休日「崖の上のポニョ」を見に行こうと言い出した。
私はすでに2回見ているが、そのけぶりも見せず、同行する。
何て賢い妻、優しい嫁であろう、と言いたいが
そう思っているのは私だけだと言うことは、 . . . 本文を読む
協力隊で海外に行く前、結婚するために譲れない条件として、
「料理」をあげられ、家事のなかでもとくにそっち方面が苦手な私は、
「困ったな」と思いつつ、時期的に後戻りも出来ず、承諾した。
が、程なく、彼は必要に迫られれば、台所に立つ、ということを、私は発見する。
まだ住所も決まらぬホテル住まいの頃だった。
イスラム教の休日である金曜日の朝、目を覚ますと
「究極のチャーハンを作るぞ!」と宣言し、自分 . . . 本文を読む
帰松して一年、最近の義母は、めっきり穏かになった。
週に5日は施設で昼間過ごすのだが、朝、時々「休みたい」とぐずっても、
迎えの車が来ると「ピョンと飛び上がって」出かけるそうだ。
決まりきった日常が安心感を与えるらしい。
われわれが、彼女の気晴らしになるかと思って企てることの
大半は有害無益だったかも知れない。
特に、この10日来、かれが泊まりに行くようになってからは、どこにも電話が
行かなく . . . 本文を読む
「年上の女性」
30年以上前「少年は虹を渡る」というアメリカ映画があった。
19歳の少年と80歳の女性とが愛し合うと言う、奇想天外な話だ。
また、最近のフランス映画「ぼくを葬る(おくる)」と「愛の最終章」は
どちらも、20代~30代の青年が、老女に惹かれるという設定である。
両方に出演したジャンヌ・モローはことし78歳だという。
八木先生がいつか「プロ野球選手はたいていがアホである。 . . . 本文を読む
小学校の校庭で百米走が行われている。直線コースに大勢の見物人。
最終回、私も出るつもりだが、陸上部員のような体格のいい
男性が一人、スタートラインに立っているだけ。どうも登録漏れらしい。
私の心を組んで「出してやってよ~」という応援の声が
湧く。その中には20年以上会ってない中学以来の友人もいる。
おかげで許可が出たものの、私の姿は、とみると服も靴もふだん着。
「すぐ着替えてきます。~分内に戻ら . . . 本文を読む
午前6時に目が覚めた。
窓から外を見ると、あたりは靄(もや)で真っ白。
「ただ一面にたちこめた
まきばの朝の霧の海」
小学校で習った「牧場の朝」を思い出した。そういえば、去年の今頃、
初めてこの光景を見たときも、歌いたくなったものだ。
松江に来てからもう一年か。冬も近いなあ。 . . . 本文を読む
きのう、いつも静かな松江の街が突然、地を揺るがすような太鼓の音で振動しました。
『鼕(どう)行列』は、鉄の車輪のついた屋根つき山車屋台に四尺(1.2m)~六尺(1.8m)の鼕(どう)と呼ばれている太鼓を、2台3台据えて笛・チャンガラの囃しに合わせて打ち鳴らし、子供達数十人が綱を引き十数台で行列をする祭りです。(松江市観光協会HPより)
私も、興奮してシャッターを切りまくり数十枚も撮ったのですが . . . 本文を読む
朝刊によれば、中国映画界の重鎮・謝晋(シエ・チン)監督が、旅先の故郷・浙江省の
ホテルで亡くなったという。享年84。
長男で、同じく映画監督の謝衍(シエ・イエン)氏が59歳で肝臓がんで
亡くなってから2ヶ月しか経たないとか。
わたしは20年~15年位前「中国映画祭」にせっせと通っていたのと同じ頃、彼の作品もよく見ていた。
鑑賞日
88/10/16 芙蓉鎮 (1987) 池 . . . 本文を読む
ハサミが斜め上に一直線に飛ぶ・・・。
一体そんなことが可能だろうか?
ハサミはふつう投げると下に向かう。
握りの部分が刃より重いから。
種明かしは、両刃が外れて二枚になる構造のハサミがあったのだ。
消毒するのに便利なようにだろう、父が診察室で使うために
毎日大なべの熱湯に入れて10分くらい台所で煮沸していた光景が浮ぶ。
古くなると、自宅で利用していた。
母は闇雲にそれをつかんで、投げた時、
外れ . . . 本文を読む
小学校の同窓会が4年ぶりに催されるそうです。→「半世紀ぶり」08/8/5
その4年間に2回引越しているので、郵便が
転居先不明になって返されたらしい。熱心な幹事氏は、
あちこち問い合わせてようやく?ケ月遅れの通知をくれました。
もう先生もご存命ではないし、その他もろもろの理由で上のような
返事をしたのですが、かれが問い合せたという2、3人あてに、その旨
知らせるべきかなと思いつき、でも一寸面倒 . . . 本文を読む
2007年 ルーマニア 113分 鑑賞 DVD
監督・脚本 クリスティアン・ムンジウ
出演 アナマリア・マリンカ ローラ・ヴァシリウ
違法な中絶をする友人を助けるために奔走する女子大生の一日を描いた映画。
ルーマニア映画で初のカンヌ最高賞(パルム・ドール)を受けている。
実を言うとカンヌの受賞作品は肌に合わない。大抵が芸術的・作家主義的で、素人には分りにくいためだ。この映画も、冒頭 . . . 本文を読む
パソコンで、いったん何か書いて送ると、しまったと思っても取り返しのつかないことが良くある。
去年の春ごろ、八木先生(egoiste)の「カタバミ」の写真に心を動かされ、
初めての感想を書いて送ると、一瞬の後、全く関係ない
「文楽」の記事の後に載っていた。
アッと驚き、見れば見るほど場違いなので、恥ずかしいやら悔しいやらで、
その晩は思い出しては寝つけず、次の日、昼寝から覚めると胃が痛み始めた。 . . . 本文を読む