去年11月に、もう1年半も . . . 本文を読む
最後に義母に会ったのはいつだろう . . . 本文を読む
夫の母親は子どものときは虚弱児で . . . 本文を読む
夜11時前、リーン、リーンと電話のベルが . . . 本文を読む
義母が、暗いうちから起きて何かゴソゴソしている。
夫が見るとボールペンを握り、施設への連絡帳を開いて
「『〇〇〇〇=施設名を卒業したい』と書いたけど、卒業を退学と直すかねえ。」
それで、「修正液がほしい」とのこと。
夫は「直すことは無い、そのまま出せばいいと思うよ」と答えたそうだ。
ちなみに彼女は〇〇〇〇は学校で、事務長は校長先生、自分は
学生だと思っている。
「夜寝ている間も、頭は色々考え . . . 本文を読む
毎朝、目を覚ますと開口一番※「あ~ぁ、なんでまだ死ねないかねぇ」
と言う義母と一日顔を付き合わせるのにうんざりした夫が、
※識者によると「お早う」の代りで、あまり気に病む必要はないらしい。
きょうの休日「崖の上のポニョ」を見に行こうと言い出した。
私はすでに2回見ているが、そのけぶりも見せず、同行する。
何て賢い妻、優しい嫁であろう、と言いたいが
そう思っているのは私だけだと言うことは、 . . . 本文を読む
帰松して一年、最近の義母は、めっきり穏かになった。
週に5日は施設で昼間過ごすのだが、朝、時々「休みたい」とぐずっても、
迎えの車が来ると「ピョンと飛び上がって」出かけるそうだ。
決まりきった日常が安心感を与えるらしい。
われわれが、彼女の気晴らしになるかと思って企てることの
大半は有害無益だったかも知れない。
特に、この10日来、かれが泊まりに行くようになってからは、どこにも電話が
行かなく . . . 本文を読む
義母から今朝7時ごろ電話があった。
「県道を拡張するそうだから、家を立ち退かなくては」
えーっと、その工事は、10年か、もっと前にすんでますが。
この妄想が、ここ10日ほど、しきりと登場する。先日も「工事があるので、今日は行けません」と電話し、聞いた職員は「〇〇さんは関係ないから、出て来られるでしょう」と上手に対応してくれたそうだ。
彼女はデイサービスを学校だと思っているのだ。
「これは義務 . . . 本文を読む
3ヶ月ぶりに主治医に会いに行った。義母の様子が少しおかしいので、精神科医に見せてもいいかと聞くため。かれは会っている1時間の内、55分は自分でしゃべっていた。われわれが松江に住みだしたことすら知らないようだ。結局、「こっそり検査を受けに行くのはかまわないが、薬をもらっても呑まないように」と言う助言をようやく得た。つまり紹介状は書かないということと、「アリセプト」(注:新しく開発されたアルツハイマー . . . 本文を読む
こちらに越して2、3日目に、数年前から義母がデイサービスに通っている施設の所長(医師)に、2人で挨拶に行った時のこと。彼の口から「かないませんが~」というセリフが何度も出てきた。たとえば点滴が済んだすぐ後にまた「点滴をお願いします」とやって来る、これは記憶障害による、認知症の典型的行動だと思う。似たようなことが、長い間に色々あったのだろう、彼は今や「もうたまらん」という心境らしい。それともこの地方 . . . 本文を読む
私たちが松江に来た目的は、義母(87歳)を見るためです。
7年前につれあいを失い、公的サービスを利用しながら1人で暮らしていましたが、
この春、アルツハイマー性※の認知症だと診断されたのです。
相方は会社を辞めて帰郷すると言い出し、あれこれ迷った挙句、実家の近くに部屋を借りて夫婦で住むことにしました。
この会合のことを知ったのは、これまた「松江市報」の紙上。
「認知症の人と家族の会」と言うのが . . . 本文を読む