映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
模擬離婚調停を見る
帰りに裁判所の前景を撮っていたら守衛が急いで制止した。どこが問題なのか?
今年は調停制度ができて90年になるとのことで、市民の理解を深めようというのか「模擬離婚調停を見てみませんか?」というチラシを見つけ、暇を持て余しているから、迷わず電話で申し込んだ。松江の裁判所と言えば「裁判所前」というバス停でおなじみ、工事中なので片側1車線の曲がりくねった(武者隠しという)細い道で、蘇鉄の植込みとセットになった建物はTV画面にもよく登場する。正式には広島高等裁判所松江支部で、家庭・地方・簡易裁判所も同じ所にある。
●所内の見学。
仮庁舎のせいか狭くて天井も低く、イメージにある石造の裁判所と比べ少々威厳にかける。裁判員が協議するのは、楕円形のテーブルに椅子が14脚とロッカーが12個の簡素な部屋だが「12人の怒れる男」よりはましであった。ただし、あれでは中に入るのは陪審員だけだが、我国は判事が同席する。何故かと思ったが、答が長くなりそうなので質問はやめておいた。
↑廊下から会場を撮っていると出てきた職員?と鉢合わせしたが、彼は何も言わずさっと引込んだ。
ので、ゆっくりと模擬調停の部屋↓(松江地方家庭裁判所 3F大会議室)を撮った。
●模擬調停のようす(ここから映画の記事風になる)
★登場人物
夫:太郎(42歳)病院事務員 鳥取出身 一人っ子。実家は小売業で豊かでない
妻:花子(38歳)同じ病院の看護師 松江出身 実家は不動産多数所有の資産家
子ども:中2と小4
調停員、男女1名ずつ(経験・常識・良識に富んだ人で、特に職種を問わず)
★筋書き
鳥取に住む夫の父親が発病し介護が必要になるので、夫は松江に呼び寄せ同居することを希望するが、妻が同居拒否、夫、一人帰郷して介護、そのうちある女性と知り合って関係を持つ、妻は携帯のメールからそれを発見。(私の相棒のしているように携帯にはロックをかけておいたら?)妻が怒り心頭、離婚を申し立て、慰謝料・養育費もふんだくってやると調停員に宣言したのだが、ここで面白いのが、夫が非常に家事育児に協力的な男となっていることだ。よくある例を取り上げたのだろうが、私の若いころとは常識も変わるものだ。結局、夫が復縁を拒否し、離婚となる。次に生じるのが子供との会見、妻は「子供たちも会いたくないといっています」と拒否したが、調査員が子どもの本当の気持ちを聞いてみると、父も母も大事だということがわかり、会見の取り決めをすることになる。
★私の独り言……女の実家が資産家だとか、それほど都合よく事が運ぶことはまずあるまい。だが、このフィクションで時代の常識がここまで変わっていることが分かった。
●見学者
見学者は20名強、男女半々だが、その中に無邪気な質問を連発する女性がおり、「何度もすみません」と言いながら、いろいろな些細なことが目について、黙っていられないようである。(ロッカーの数もおかげで分かった)半ば苦笑しながら聞いているうちに、私が何か言おうという気も消え、無言のまま2時間が終わった。彼女の行為はトリックスターとか道化師とかいうことになるのだろう。が、別の機会には私がその立場にあることもあるだろう。もちろん、ほかには数名質問する人もいたが。彼等は日頃から真剣に福祉や教育に取り組んでいる人たちのようで、私のような面白半分の参加者とは違うのである。
またブログをやっていると、余分の時間と労力はブログに使おうと思い、機会があってもアンケートに答えたり座談会に出たりする気がなくなる。パソコン中毒で良くないことかもしれないが。
おまけ:休み時間に廊下をぶらついてふと窓から下を見ると、発掘中の遺跡が見えた。
柱の穴だろうか。
●裁判所
→「十二人の怒れる男」11-12-29
→「ステキな金縛り」 11-11-20
→トルストイ「復活」 12-4-14
●離婚
→「奇跡」 11-9-14
●松江での私の暇つぶし行動
→「やらせ厳禁」 11-8-21
→「松江家族の会」 7-10-21
→「古文書を楽しむ会」7-10-23
●よせばいいのに・・・好奇心?お節介?
→「なぞの集団」 8-8-29
→「昼食の場所」 8-8-30
→「責任放棄」 12-5-14
→「天使は自己満足」 11-8-2
→「磯野波平のゆううつ」 10-11-28
→「お茶と騒音」 8-10-1
今年は調停制度ができて90年になるとのことで、市民の理解を深めようというのか「模擬離婚調停を見てみませんか?」というチラシを見つけ、暇を持て余しているから、迷わず電話で申し込んだ。松江の裁判所と言えば「裁判所前」というバス停でおなじみ、工事中なので片側1車線の曲がりくねった(武者隠しという)細い道で、蘇鉄の植込みとセットになった建物はTV画面にもよく登場する。正式には広島高等裁判所松江支部で、家庭・地方・簡易裁判所も同じ所にある。
●所内の見学。
仮庁舎のせいか狭くて天井も低く、イメージにある石造の裁判所と比べ少々威厳にかける。裁判員が協議するのは、楕円形のテーブルに椅子が14脚とロッカーが12個の簡素な部屋だが「12人の怒れる男」よりはましであった。ただし、あれでは中に入るのは陪審員だけだが、我国は判事が同席する。何故かと思ったが、答が長くなりそうなので質問はやめておいた。
↑廊下から会場を撮っていると出てきた職員?と鉢合わせしたが、彼は何も言わずさっと引込んだ。
ので、ゆっくりと模擬調停の部屋↓(松江地方家庭裁判所 3F大会議室)を撮った。
●模擬調停のようす(ここから映画の記事風になる)
★登場人物
夫:太郎(42歳)病院事務員 鳥取出身 一人っ子。実家は小売業で豊かでない
妻:花子(38歳)同じ病院の看護師 松江出身 実家は不動産多数所有の資産家
子ども:中2と小4
調停員、男女1名ずつ(経験・常識・良識に富んだ人で、特に職種を問わず)
★筋書き
鳥取に住む夫の父親が発病し介護が必要になるので、夫は松江に呼び寄せ同居することを希望するが、妻が同居拒否、夫、一人帰郷して介護、そのうちある女性と知り合って関係を持つ、妻は携帯のメールからそれを発見。(私の相棒のしているように携帯にはロックをかけておいたら?)妻が怒り心頭、離婚を申し立て、慰謝料・養育費もふんだくってやると調停員に宣言したのだが、ここで面白いのが、夫が非常に家事育児に協力的な男となっていることだ。よくある例を取り上げたのだろうが、私の若いころとは常識も変わるものだ。結局、夫が復縁を拒否し、離婚となる。次に生じるのが子供との会見、妻は「子供たちも会いたくないといっています」と拒否したが、調査員が子どもの本当の気持ちを聞いてみると、父も母も大事だということがわかり、会見の取り決めをすることになる。
★私の独り言……女の実家が資産家だとか、それほど都合よく事が運ぶことはまずあるまい。だが、このフィクションで時代の常識がここまで変わっていることが分かった。
●見学者
見学者は20名強、男女半々だが、その中に無邪気な質問を連発する女性がおり、「何度もすみません」と言いながら、いろいろな些細なことが目について、黙っていられないようである。(ロッカーの数もおかげで分かった)半ば苦笑しながら聞いているうちに、私が何か言おうという気も消え、無言のまま2時間が終わった。彼女の行為はトリックスターとか道化師とかいうことになるのだろう。が、別の機会には私がその立場にあることもあるだろう。もちろん、ほかには数名質問する人もいたが。彼等は日頃から真剣に福祉や教育に取り組んでいる人たちのようで、私のような面白半分の参加者とは違うのである。
またブログをやっていると、余分の時間と労力はブログに使おうと思い、機会があってもアンケートに答えたり座談会に出たりする気がなくなる。パソコン中毒で良くないことかもしれないが。
おまけ:休み時間に廊下をぶらついてふと窓から下を見ると、発掘中の遺跡が見えた。
柱の穴だろうか。
●裁判所
→「十二人の怒れる男」11-12-29
→「ステキな金縛り」 11-11-20
→トルストイ「復活」 12-4-14
●離婚
→「奇跡」 11-9-14
●松江での私の暇つぶし行動
→「やらせ厳禁」 11-8-21
→「松江家族の会」 7-10-21
→「古文書を楽しむ会」7-10-23
●よせばいいのに・・・好奇心?お節介?
→「なぞの集団」 8-8-29
→「昼食の場所」 8-8-30
→「責任放棄」 12-5-14
→「天使は自己満足」 11-8-2
→「磯野波平のゆううつ」 10-11-28
→「お茶と騒音」 8-10-1
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