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「家」


巴金著、飯塚朗訳 1956年岩波文庫(1931初出)

彼の文章は細やかな描写で読むことに快感があり、冒頭から引込まれる。27歳のこの作品には心を打つような初々しさと若さがある。彼はこの自伝的小説のために後になって迫害された。彼自身が反抗し打壊そうとした封建的地主の家の描写に、毒をまき散らしたという言掛りをつけ、文化大革命の10年間、老文学者を夫婦もろとも迫害したものたちー扇動に乗った青少年を含めてーへの怒りを感じる。彼は私の父と同じ年齢でもある。

→「寒夜」15-11-14

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