映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
サラバ、歯
「いずれ抜かなくてはいけないでしょうね」とはじめて宣言されたときは何だか寂しい気がした。右下奥7番目の大臼歯だ。それから20年、東京の三鷹に始まり、大阪、松江と転居して受診したどの歯医者にもそう言われる。「まあ今すぐでなくても」と向うも言い、こちらもせっかく28本揃っているのに惜しい、とそのままに月日が過ぎた。だが温存したこの一本の歯のせいで年に何度か調子が悪くなる。歯茎が腫れたり膿んだりするのである。食欲も落ち、痛み止めで何とかしのぐ。
転機は、あれはいつだったか、左上5番目を抜いて28本が27本になったことである。それでがっくりしたのも一因、もう一つは定期検診をサボって悪化したことだ。私の場合、だいたい3か月おきに検診にいっている。血糖値が高く歯周炎の恐れがあるのだ。サボったきっかけは、年末年始の慌ただしさにまぎれ2016年1月初めに予約があったのを度忘れしていて数日後に気付き「すぐ電話してみろ」という同居者のすすめも聞き流したこと。クリニックからの催促もなく、ずるずるそのままで11月になった。もともと痛いのと怖いのが嫌だったのだ。この間5月と7月に異変を感じたが市販薬でしのいだ。とうとう、抜いてもらおうとはっきり心が決まったのは、11月中旬から口の中にあちらこちらとゲリラ的に口内炎やら腫れやらが出現し、最後に1週間余り痛みが続いたためだ。
電話すると昨年10月以来13か月のご無沙汰のせいか、受付に名前を忘れられており愕然とした。実は8年来おなじみの受付ではない新顔だったのだが……。
ー中略ー「抜いてください!」ときっぱり言って、数日で抜歯、その翌日には抜糸で、痛みも出血もなく、まるで古い切株を抜くような呆気なさだ。
昔、親知らずを抜いた時はまだ私も若くて元気だったので、離脱する歯と身体との間に熾烈な戦いが行われ、痛みも出血もあったが……。まるで「待ってました」とばかり協力的に抜かれたこの歯。もっと早く抜いてやればよかったのかな?自前のを揃えたいなんて頑張らずに。
転機は、あれはいつだったか、左上5番目を抜いて28本が27本になったことである。それでがっくりしたのも一因、もう一つは定期検診をサボって悪化したことだ。私の場合、だいたい3か月おきに検診にいっている。血糖値が高く歯周炎の恐れがあるのだ。サボったきっかけは、年末年始の慌ただしさにまぎれ2016年1月初めに予約があったのを度忘れしていて数日後に気付き「すぐ電話してみろ」という同居者のすすめも聞き流したこと。クリニックからの催促もなく、ずるずるそのままで11月になった。もともと痛いのと怖いのが嫌だったのだ。この間5月と7月に異変を感じたが市販薬でしのいだ。とうとう、抜いてもらおうとはっきり心が決まったのは、11月中旬から口の中にあちらこちらとゲリラ的に口内炎やら腫れやらが出現し、最後に1週間余り痛みが続いたためだ。
電話すると昨年10月以来13か月のご無沙汰のせいか、受付に名前を忘れられており愕然とした。実は8年来おなじみの受付ではない新顔だったのだが……。
ー中略ー「抜いてください!」ときっぱり言って、数日で抜歯、その翌日には抜糸で、痛みも出血もなく、まるで古い切株を抜くような呆気なさだ。
昔、親知らずを抜いた時はまだ私も若くて元気だったので、離脱する歯と身体との間に熾烈な戦いが行われ、痛みも出血もあったが……。まるで「待ってました」とばかり協力的に抜かれたこの歯。もっと早く抜いてやればよかったのかな?自前のを揃えたいなんて頑張らずに。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« 柿 | ごみ箱 » |
歯を抜くのは勇気がいりますね。
”痛い”ことよりも、もう2度と生えない...という恐怖の方が大きいです。
私は歯の矯正で4本、親知らずを4本抜いているので、今24本。
なんとかこのまま持ちこたえたいですが...。
私より1世代若いセレンディピティ様の歯が数に限れば4本少ないという告白に意を強くしました。私は歯並びが悪くてずっと劣等感になっていました。30代半に2本差歯にしましたが、本来は、子供の時やっておくべきだったんでしょうね。終戦直後の子だくさんな生活では両親もそれどころじゃなかったと思います。八重歯がかわいいなんて美意識も日本独特のものでしたしね。栄養も体格も経済状態も欧米なみになった今の日本人だから、歯に関しても彼我の格差はすくなくなりつつあるんでしょうね。
20-80なんて言いますが(80歳の時20本の歯を残そう)歯医者にかかるなという説もありますし、何が正しいのかわかりませんね。
まだ28本揃っているとは羨ましい話。
それと歯科の往診てあるんですね。
美しい容貌には目と歯が一番大事とかー
「明眸皓歯」ともいいますよね。
丈夫な歯を下さった両親にさぞ感謝しておいででしょう。
それにしてもお互いに口の中のことはマル秘事項ですね。
行き倒れになった時は、ブログがもとで身元が分ったりして・・・推理映画の見過ぎでしょうか。