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ひも付き手袋

1年365日のうち360日は何やかやで外出している。
運転はしないので、徒歩が中心。
山陰の冬は風がきつく、手袋は必需品である。
その手袋を置き忘れたり、落としたりで年に2つや3つなくすのは、注意散漫なわたしとしては仕方のないことだと思う。
それが去年は一つも無くさなかった。
理由は「ひも」を付けたから。

遠い昔、幼稚園の時は、ひもをつけていた。
赤いミトンと同じ毛糸のひもだった。
高校までは、手袋は基本的に使わなかった。
結構雪も降ったりして南国でも寒かったのだが鍛錬というのか、マフラーもコートも、余計なものはつけさせてないという風土だった。

大学入試の日は冷たい雨だったが、手袋を持たない私に母が貸してくれた。
あのベージュ色の薄い手袋は何故かよく覚えている。


ひも付きの手袋。今時どこで手に入るかといえば、若者向けの店に一つ見つけただけ。
自分で、手芸の店から真田紐を買って縫い付けたのである。

そして首から下げて出歩いている。
さすがに大人でこういう格好の人はいないと思っていたら、
一人だけ発見した。よく行く図書館で、同年配の男性。赤い色の紐でなんだかうれしくなってしまった。

年をとってもそそっかしいのは治らないのではなく、年を取ってひどくなるのだろう。
「いつまでも若いと思うなよ」の著者、橋本治さんが亡くなった。
あの本で「ああ!」と彼の大きい変化を感じたが、その予感が当たったみたいだ。

→「なくした傘が10本に」12-6-25
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« 風よけライター 与謝野晶子 »
 
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