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70円切手の行方

18日の朝刊で、お年玉年賀はがきの抽選結果を見るとやっと1枚当っていた。まずまずかと思うが、3等は52円と82円の切手1枚ずつ、昔に比べて景品が貧弱になった。

ところで余った葉書は何と交換しよう、やっぱり一番よく使う70円切手(海外への葉書代)だろうか。葉書を外国の首脳に出すアムネスティの活動をこの30年くらい続けている。

しかし、この70円切手は、スムースに買えたためしがない。「70円ですか、そんな切手はありません」だとか「50円と20円または10円との組合せではいけませんか」とか「そもそも、そんな切手を何に使うのですか」とか聞かれたりする。係員のきょとんとする顔を前もって目に浮かべ、笑い合いながらKと郵便局に向った。1月恒例の行事である。

県で最大の松江中央郵便局だからまだましかと思いきや、状況はさらに厳しく

「70円はありませんから50円……」と例のセリフ。
待ってましたと「いつもそう言われるんですが、あるんですよ」
「でも」と困惑顔の若い女性。横から別の女性が「70円、ありますよ、国際便で使います」とベテランらしく若い女性に教えてる。
背後から古参らしい男性が「70円切手はずっと前から発売されていません」と恐ろしいことを言う。「記念切手としては発行されています」「そして交換には記念切手は使えません」
「なんですって、私はこれまでずっと、交換して来たんですよ。」と呆然とする。Kも「おかしいですね、需要がないという事ですか」私は、単にここの局で記念切手が余っていて、それを先に売ろうというのかと思う。「確かでしょうね、お名前をうかがっていいですか。」と念を押すほど、まだ希望を持っていた。男性は「ええ、どうぞ」と胸の名札を示して堂々としている。結局、交換用には82円切手を、序だからと70円は去年の記念切手を買い

家に帰ってKが調べたら、2014年3月で販売中止になっているとのことだ。メールなどの発達で需要が減っているらしい。そういえば難民も携帯電話などで情報を集めている。しかし、それでも葉書でなければできないこともある。世界中から抗議の葉書が集まって来ることで、一国の政府が動かされ、無辜の人が釈放される例はちゃんとあるのである。

需要が少ないからと言って、普通切手を発行しないということに納得いかない。だいたい記念切手はサイズが大きすぎ、葉書に貼るとバランスが悪くなるのだ。

アムネスティ会員は、欧州では、国民の半分以上になる国もあると聞く。難民を受け入れる姿勢の底には、そういう国民の意識の高さがあるわけだ。内向き指向が強まっている日本、せめて70円の普通切手くらい復活させてほしい。オリンピックも来ることだし。

「お年玉当らず」18-1-21
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (kazukokawamoto)
2016-01-22 10:10:55
 年賀状が残って、切手に交換しますが、52円がよく使います。先生の絵葉書を利用するためです。82円はあまり使わないです。メールや携帯ですます。70円切手はしりませんでした。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2016-01-22 10:33:22
kazukokawamoto様

やはり70円切手はクイズで出るくらいの雑学ネタで、ご存知なくても不思議ではないです。私のは70円のボランティア活動です。この先外国人旅客が増えるので日本では必需品ではないかと思います。
 
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