映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【本】天璋院篤姫
2008年05月03日 / 本
著者 宮尾登美子 発行 1990年 講談社文庫 (上下巻)各700円
普段は見ないNHK大河ドラマだが、今回の「篤姫」は楽しみに見ている。※
ヒロインは薩摩・島津家の出で、徳川13代将軍家定に嫁し皇女和宮の姑にあたる。
ここで不思議なことは、私は幼稚園から高校まで鹿児島だったが、家でも学校でも、彼女の名前を聞いたことがない。郷土の先達が尊ばれる町にしては妙なことだ。ただ、姫の乗っていた豪奢なカゴ、あれに似たものを磯の尚古集成館で見たような気がする。
彼女は東京での方が有名らしい。「吾輩は猫である」でも隣家の三毛猫が「天璋院様のご祐筆の妹の……」と自慢している(宮尾登美子いわく)。
視聴者に悪いので、ネタバレになりそうなことはまだ語れないのだが。
宮尾登美子の小説は何冊か読んだが、これはどれより面白かった。土佐出身の彼女によって、薩摩の人たちの常識を裏切るような未知の事実を教えられ、思い込みを崩され、目から鱗が四五枚落ちたようだ。聞けば彼女は制作リストに従い、順番に小説を書くのだそうだが、これは例外で、ある事がきっかけで、どうしても書きたくなったそうだ。その心の弾みが文章に表れているのかも知れない。
ドラマで人気が出たせいか、本屋をあちこち尋ねても見つからず、3軒目でやっと手に入った。
※主演の宮崎あおいの魅力が大きい(2012-2-17記)
→映画「初恋」2012-2-15
→いそ(磯) 2011-10-3
普段は見ないNHK大河ドラマだが、今回の「篤姫」は楽しみに見ている。※
ヒロインは薩摩・島津家の出で、徳川13代将軍家定に嫁し皇女和宮の姑にあたる。
ここで不思議なことは、私は幼稚園から高校まで鹿児島だったが、家でも学校でも、彼女の名前を聞いたことがない。郷土の先達が尊ばれる町にしては妙なことだ。ただ、姫の乗っていた豪奢なカゴ、あれに似たものを磯の尚古集成館で見たような気がする。
彼女は東京での方が有名らしい。「吾輩は猫である」でも隣家の三毛猫が「天璋院様のご祐筆の妹の……」と自慢している(宮尾登美子いわく)。
視聴者に悪いので、ネタバレになりそうなことはまだ語れないのだが。
宮尾登美子の小説は何冊か読んだが、これはどれより面白かった。土佐出身の彼女によって、薩摩の人たちの常識を裏切るような未知の事実を教えられ、思い込みを崩され、目から鱗が四五枚落ちたようだ。聞けば彼女は制作リストに従い、順番に小説を書くのだそうだが、これは例外で、ある事がきっかけで、どうしても書きたくなったそうだ。その心の弾みが文章に表れているのかも知れない。
ドラマで人気が出たせいか、本屋をあちこち尋ねても見つからず、3軒目でやっと手に入った。
※主演の宮崎あおいの魅力が大きい(2012-2-17記)
→映画「初恋」2012-2-15
→いそ(磯) 2011-10-3
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« 「靖国」上映... | 【本】女学校... » |
彼女は江戸城引渡しの際に最後まで居た人物ですし。
ドラマの方はいよいよ奥に上がりましたし、盛り上がってきますね。
仰るとおり、幕府側についたからですかね。でも斉彬の意志に従っただけなのにね。女子だったからかも知れません。女は政略の具で、問題にされないのです。でもことし以降は少し変わるかも。
鹿児島では誰よりも西郷・桐野・篠原が偉いと、子供の時に感じました。彼らの墓は三つ並んでます。大久保は西郷と対立したからダメ、森文部大臣は嫁が外人だからダメ、島津斉彬も西郷の前には影が薄い・・・つまり、西郷という太陽の周りにすべては回るのです。ドラマではヘンな言葉をしゃべり、あまり偉く見えませんが。多分、顔立ちで人選してしまったのでしょうね。