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〔本〕人はなぜ学歴にこだわるのか

著者:小田嶋隆 発行所:メディアワークス 2000年(図より11-24~12-5)

「学歴にはこだわらない」のが今の日本の風潮に表向きはなっているが、実際はどうなのか。著者は、学歴とは、江戸時代の身分制に変わるもので、違いは世襲制でなく一代限りであること、獲得可能であることだという。明治以来の日本が世界でも例外的な飛躍を遂げた背景には、「学歴身分制」(と著者は名づける)があったというのだ。
しかし、学歴について語ることは、自分の恥部について語ることだとも言う。
著者自身は、「一流私大」の早稲田大卒だが、父親は中卒(昔の高等小学)であることが、親子二代にわたる重荷というか、怨念になっていたと告白している。
 学歴と女にもてることの関係、広末や野村沙知代が嫌われたわけ、など世間のあらゆる現象を取り上げて考察している。いわれてみれば、学歴が自分の中にわだかまった嫌なものになっていることを認めざるを得ない。階級なき社会の階級といえるかもしれない。
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