映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
「どんな風にも生きられる」
2010年10月09日 / 詩
今朝の「俳句王国」(NHKーBS)を見ていたら最高点を取ったのが
「天高し どんな風(ふう)にも 生きられる」
作者は戸田菜穂、93年のNHKドラマ「ええにょぼ」で売り出した女優だ。NHKの朝の連続ドラマは、毎回、明るく元気な若い女性を主役にして、「人間はいつでも心がけ一つで思いのままに自由に生きられる」と唱っている。
果して、人は、NHKドラマやこの句の言うように「どんな風にも生きられる」のだろうか。錯覚・幻想に陥りがちな子供、若者、子育て中の親の中にはそう信じるものもいるかも知れない。現実はそうでないことは多くの人が知っている。人の生き方は生れた国や地方、性別、家族関係、何より気質や体質・才能によって限定され、社会の情勢でも制限される。実際は出演者だって不自由に小さくなって生きているはずだが、それにも拘らず、いやそれだからこそ、逆のことを言いたがる。さすがに主宰だけは取らなかった。この句を読んで勇気が出たとか言った人も、明日からがらりと生活を変えるかといえば、9分9厘はそうならないだろう。(かりに獄中で死を待つ人とか、老い先短い老人とか、難病に苦しむ人がこの句を作ったならまだしも、美貌に恵まれ、好運な結婚をしたばかりの彼女の作では、共感せよと言われても無理だ)
もし、誰かが言っていたように「風」を「かぜ」と読んだらまだいいかな?俳句を作ったことも無いのに口幅ったいが。
「天高し どんな風(ふう)にも 生きられる」
作者は戸田菜穂、93年のNHKドラマ「ええにょぼ」で売り出した女優だ。NHKの朝の連続ドラマは、毎回、明るく元気な若い女性を主役にして、「人間はいつでも心がけ一つで思いのままに自由に生きられる」と唱っている。
果して、人は、NHKドラマやこの句の言うように「どんな風にも生きられる」のだろうか。錯覚・幻想に陥りがちな子供、若者、子育て中の親の中にはそう信じるものもいるかも知れない。現実はそうでないことは多くの人が知っている。人の生き方は生れた国や地方、性別、家族関係、何より気質や体質・才能によって限定され、社会の情勢でも制限される。実際は出演者だって不自由に小さくなって生きているはずだが、それにも拘らず、いやそれだからこそ、逆のことを言いたがる。さすがに主宰だけは取らなかった。この句を読んで勇気が出たとか言った人も、明日からがらりと生活を変えるかといえば、9分9厘はそうならないだろう。(かりに獄中で死を待つ人とか、老い先短い老人とか、難病に苦しむ人がこの句を作ったならまだしも、美貌に恵まれ、好運な結婚をしたばかりの彼女の作では、共感せよと言われても無理だ)
もし、誰かが言っていたように「風」を「かぜ」と読んだらまだいいかな?俳句を作ったことも無いのに口幅ったいが。
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