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クリスマスについて

              (宍道湖畔の珈琲店にて)

これは1954年(昭和29年)小学4年生の冬休みに書いた文です。
読みにくいので、カナを漢字に直し、一部を省きました。

 (私の考えた事)
  「クリスマスについて」 

イエス様のお誕生日、つまり、クリスマスが近づくにつれて、
ラジオが、特別番組に、ジングルベルや「もろ人こぞりて」
を放送するようになりました。24日、前夜(イブ)
の日は、サンタクロースのお土産に胸をワクワクと躍らせながら、
子供たちは床に入ったことでしょう。又、クリスマスツリーに、
きれいなお飾りをつけている子もあるでしょう。

ところが、靴下を下げる子、ツリーを飾る子は、沢山いるでしょうが、
もしその中の1人に「クリスマスって何?」と聞いたら、その子はすぐに
「キリストの誕生日です」とはっきり答えることが出来るでしょうか。
そんな子供たち、大人たちが、日本人に何百人いるでしょうか?

クリスマスの本当の意味を知らないなんて、西洋人に言わせると、
まったくの阿呆か、とんまに見えるでしょう。日本には、その、
阿呆が、どんなに沢山いるでしょう。そんな人が、会社の社長、
重役と、でかでかと威張りこんでいる日本です。

 日本には、イエス・キリストも知らない人が、どんなに沢山いるでしょう。
そんな国民を作ったのは、一体だれでしょう。クリスマス、それさえ
知らない国民を作ったのはだれでしょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

読んで「トホホ・・・」となりUPするのも躊躇いました。それというのも

私は社会に出る前の子供と若者の意見は、新聞等の公けの場で発表すべからず
と思っています。それは、経験も無いし、自分の意見もないから、先ず言うべき内容を持たず、その上表現力が乏しいので、自分の言葉で語ることも出来ず、
だれかの言い回しと価値観を引き写しして、それを読んでも何の驚きも、発見もなく、自分にとっては役に立たないと感じるからです。(誰か、役に立つと思う方おいででしょうか)

しかし、出してしまったからには、何かを見つけましょう。

10歳の私に、早くも今の萌芽が現われていますね。
悲憤慷慨、「日本人」をまとめて罵倒するくせ。
世界にはキリスト教以外色々な宗教があることもまだ知らず
「真理」を知るのは自分と「数百人」ばかりだと信じているなんて。

文が進むにつれてハッキリするのは、この子は腹を立てているということ。
書いている内に段々そうなったのか、日頃何か面白くないことがあるのかも。

担任の先生も、コメントのしようがないのか、何も書いてありません。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (おキヨ)
2008-12-25 01:53:59
メリー・クリスマス(^o^)丿というのが憚られる文章ですね。小学4年生にしてこの表現力。今の私の文章力よりはるかに勝っています^_^;
 
 
 
Unknown (Bianca)
2008-12-25 08:55:06
おキヨ様の 優しいお言葉を受けて、感涙にむせんでいますが・・・。感情のみ溢れて、中身が無いし、知識が無い(日本の人口も知らない?)子供の文章を、公にすべきではないと、再確認した次第です。もしこの子が、楽しいクリスマスをどこかで過ごしていたら、また違った文になったかも・・・
 
 
 
Unknown (稲みのる)
2008-12-25 19:20:22
中身はたっぷりとあると思います。
貴女が育った家庭の環境が窺えます。しっかりと信念をお持ちのご両親に育てられたのだろうと拝察致しました。多分お父上の「阿呆」を嘆くご様子が目に浮かびます。ステキなご家庭ですね。
 
 
 
稲みのる様 (Bianca)
2008-12-25 21:51:05
ご賢察の通り、「アホウよ!」というのは父の口癖でした。「イエスなどという者はただの大工の息子だ」とも言っていました。しかし、家庭内野党の母もその十倍くらいうるさく、与野党が入り乱れて乱闘の絶えない家でした。
 
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