エルウッド(L):あ~、何だかなぁ。このわけわかんねぇキットは!?
大体何なのこれ? この古臭ぇデザインは何なの? 頭なんか半球じゃん! 火星人のロボットかってぇの!
こんなもんで部員勧誘なんざできるかっちゅうの!

ジェイク(JK):えらいもん渡されちまったなぁ。
バンダイのロゴも今のスタンプみたいなのと違うし、正真正銘25年前のヤツやで。
L:部品点数はざっと数えたら86点。ポリキャップが22点ってところですな。
デカールなんて黄ばんでて使えねぇし。

パッケージ横に書かれた「キットの特徴」がまた古さを感じるよ。
① 肩の付け根が上下、前後にスライド自由。
② 肩、ヒジ、腰、ヒザ、足首等各部の関節が可動し自由なポーズがとれます。
③ 各関節部にはポリキャップを使用しています。
④ 軟質樹脂製の動力パイプがリアル感充分。
⑤ キャノビーは透明パーツ使用。
⑥ ティンプの人形付。 ⑦1/100ホバギー付。
⑧ スライドマーク付。
だとさ、ポリキャップ自慢してるもんな(笑)。
JK:でも当時の開発陣の、スケールモデルに近づきたいっちゅうコンプレックスや妬みがそこかしこに彫り込まれたディテールからビンビン伝わってはくるねぇ(笑)。
明らかにMMを意識はしてるよね。パッケージの猿真似ぶりもそうだけど。
この1/100はシリーズ全般に言えるんだけど、奇をてらい過ぎた感が強いかもなぁ。
2次元のアニメ・メカをリアル感のある虚構の3Dメカニックに再構築し直すって意図はMSVからの派生なのかねぇ。
まぁ、どう料理するのか考えないとな。取りあえずは仮組みしてみろよ。
L:おお、そうね、って、おめぇは何やるんだよ?
JK:俺は野暮用でこれから打ち合わせなんだよ。
L:てめぇはいつになったらウンチク並べず手を動かすんだっつうの!!
JK:まぁまぁ、俺なりにいろいろアプローチは考えとくからさぁ、取りあえずお前は仮組み進めとけって(笑)。
何せ、25年前の模型だ。修行だと思ってどのくらい大変なもんかを味わってみな。
ナレーション(N):WM1/100スケールキットで、主役機に次いでリリースを果たしたのが、今回、ずぶの素人連中に手渡されたガバメント・タイプである。
3日逃げ切ればあらゆる犯罪もリセットされるという『3日の掟』に背き、両親を殺害した仇として主人公に執拗に追われるティンプ・シャローン。本編で最初から最後まで、狡猾だがどこか憎めない敵役を熱演している。
ガバメント・タイプは、この星『惑星ゾラ』を支配する特権階級者『イノセント』から、そんな彼に委ねられた機体にあたり、性能もさることながら露出頻度もかなり高い。
レトロ感漂う人型ロボットといったデザインは、工作機械然とした他のWMと異なり、むしろ兵器色が強く、仇役が駆る機体としての個性もなかなかである。
キットに入っている販促チラシに載っている試作見本(下 写真参照)とは、デザインとカラーリングがかなり異なっている。

L:何がミーティングだよ、あの野郎。ぜっっったい飲んでるよ、間違いねぇよ!
しかし何だね、組めば組むほどえらく大変なんじゃないの? これ?
25年前ならパーツの合いって、こんなもんなの? これで許されたの?
コレ、今改めてそのまんま再販しますって商魂はどうなんかね?
この手! この隙間! もう瞬間接着剤をパテ代わりにしますってレベルじゃないんじゃないの?
これは太股なんだけど、もう完全モナカ仕様で、微妙にズレてっし。
この胴体のいろんな隙間も埋めるの? かなりキツいんじゃね?
まぁ確かに、モールドはそこそこ細かいやね。凹凸も入り混ぜてますなぁ。
肩が上下前後にスライドっつうけど。何か動かすのが怖くなるな。壊れそうな擬音してるぞ、何だよ「ギチギチ」って(笑)。
取りあえず、組んでみましたよ。火星人ロボット。
意外と組みあがったの見ると小さいよねサイズ。1/100っつったらMGとかを連想するけど、こりゃHGくらいなんじゃないの? 1/72サイズの方が良くないかね?
しかし、確かに仮組みしとか無いと解らんわなぁ。なんだか次から次へと気になる場所が目白押しジャンか!!

まずは、素モデリングするにしろ、そこらじゅうのモナカ処理は必須作業ですな。瞬間接着剤をパテ代わりに使うのが基本だろうけど。
ところどころは要、ラッカーパテ処理ですな。当然、スジ彫りし直しもマストだし、当たり前だけど塗装処理大前提って感じ。
仮組みには付けてないけど、腕とか脚に軟質樹脂のパイプが本当は付くんだよな。
ここは少し大きいものに変えたらカッコいいんじゃないかね? ザクのパイプみたいなヤツに。要らん金使わされそうな(笑)。

案外良く動きますなぁ。可動範囲は意外と広いけど、手首なんかはポールジョイントとかに代えたらさらに良いかも。
てか、手そのものもちょっとエグいからいろいろやり直さないとダメダメかもなぁ。
手のひらのモールドのショボさはちょっと、塗装で誤魔化せるレベルちゃうやろ。
腹の機銃もなんだかショボい感満点だし。ケツのバーニアなんていきなり直付けですよご主人!
胸の手摺とかもやっぱ仕切りなおしっぽいな。
いっそ、上半身と腰は分割しちゃっても良いかもしんない。太股付け根の蛇腹もちょっとあんまりかなぁ。
スタイル自体は特に弄らなくても、まぁ悪く無いんだろうけど。
それだけに所謂ディテールアップをやるとやらないとじゃかなり変わるなぁ。
当時はいろいろ画期的だったんだろうけど、今見るとぶっちゃけショボいわ、当たり前なんだろうけど。
もしかしてこれを見事に組み上げれたら部員勧誘になるかもしれんわな(ニヤリ)。
僕も買おう、わたしも買うわ、みたいな感じで。バンダイの販促にもお役に立てちゃったりすんじゃね。いや~ん、感謝されまくり?
大人模型ヤーの量産にはWMはもしかして打ってつけかもぉ? フフフ。
N:最近のマスターグレードなどのクオリティーしか知らない模型ヤーには、正直このWMシリーズはかなり手強い。
今回エルウッドが行なったように、「仮組み」と呼ばれる作業は必ず行なうことをオススメしておこう。
このキットは全て、接着剤を必要とする。言い換えれば仮組みはしやすくなっていると言える。
ちなみにエルウッドには伝えていなかったことだが、このガバメント・タイプは金型の所在不明を理由に、今回の再販ラインナップからは除外されている。
従って、コレを作ったからといって大人模型ヤーの量産や、あまつさえバンダイの販促のお役に立てるという空想は、絶対に有り得ない。
大体何なのこれ? この古臭ぇデザインは何なの? 頭なんか半球じゃん! 火星人のロボットかってぇの!
こんなもんで部員勧誘なんざできるかっちゅうの!


ジェイク(JK):えらいもん渡されちまったなぁ。
バンダイのロゴも今のスタンプみたいなのと違うし、正真正銘25年前のヤツやで。
L:部品点数はざっと数えたら86点。ポリキャップが22点ってところですな。
デカールなんて黄ばんでて使えねぇし。

パッケージ横に書かれた「キットの特徴」がまた古さを感じるよ。
① 肩の付け根が上下、前後にスライド自由。
② 肩、ヒジ、腰、ヒザ、足首等各部の関節が可動し自由なポーズがとれます。
③ 各関節部にはポリキャップを使用しています。
④ 軟質樹脂製の動力パイプがリアル感充分。
⑤ キャノビーは透明パーツ使用。
⑥ ティンプの人形付。 ⑦1/100ホバギー付。
⑧ スライドマーク付。
だとさ、ポリキャップ自慢してるもんな(笑)。
JK:でも当時の開発陣の、スケールモデルに近づきたいっちゅうコンプレックスや妬みがそこかしこに彫り込まれたディテールからビンビン伝わってはくるねぇ(笑)。
明らかにMMを意識はしてるよね。パッケージの猿真似ぶりもそうだけど。
この1/100はシリーズ全般に言えるんだけど、奇をてらい過ぎた感が強いかもなぁ。
2次元のアニメ・メカをリアル感のある虚構の3Dメカニックに再構築し直すって意図はMSVからの派生なのかねぇ。
まぁ、どう料理するのか考えないとな。取りあえずは仮組みしてみろよ。
L:おお、そうね、って、おめぇは何やるんだよ?
JK:俺は野暮用でこれから打ち合わせなんだよ。
L:てめぇはいつになったらウンチク並べず手を動かすんだっつうの!!
JK:まぁまぁ、俺なりにいろいろアプローチは考えとくからさぁ、取りあえずお前は仮組み進めとけって(笑)。
何せ、25年前の模型だ。修行だと思ってどのくらい大変なもんかを味わってみな。
ナレーション(N):WM1/100スケールキットで、主役機に次いでリリースを果たしたのが、今回、ずぶの素人連中に手渡されたガバメント・タイプである。
3日逃げ切ればあらゆる犯罪もリセットされるという『3日の掟』に背き、両親を殺害した仇として主人公に執拗に追われるティンプ・シャローン。本編で最初から最後まで、狡猾だがどこか憎めない敵役を熱演している。
ガバメント・タイプは、この星『惑星ゾラ』を支配する特権階級者『イノセント』から、そんな彼に委ねられた機体にあたり、性能もさることながら露出頻度もかなり高い。
レトロ感漂う人型ロボットといったデザインは、工作機械然とした他のWMと異なり、むしろ兵器色が強く、仇役が駆る機体としての個性もなかなかである。
キットに入っている販促チラシに載っている試作見本(下 写真参照)とは、デザインとカラーリングがかなり異なっている。


L:何がミーティングだよ、あの野郎。ぜっっったい飲んでるよ、間違いねぇよ!
しかし何だね、組めば組むほどえらく大変なんじゃないの? これ?
25年前ならパーツの合いって、こんなもんなの? これで許されたの?
コレ、今改めてそのまんま再販しますって商魂はどうなんかね?




まぁ確かに、モールドはそこそこ細かいやね。凹凸も入り混ぜてますなぁ。
肩が上下前後にスライドっつうけど。何か動かすのが怖くなるな。壊れそうな擬音してるぞ、何だよ「ギチギチ」って(笑)。
取りあえず、組んでみましたよ。火星人ロボット。
意外と組みあがったの見ると小さいよねサイズ。1/100っつったらMGとかを連想するけど、こりゃHGくらいなんじゃないの? 1/72サイズの方が良くないかね?
しかし、確かに仮組みしとか無いと解らんわなぁ。なんだか次から次へと気になる場所が目白押しジャンか!!




まずは、素モデリングするにしろ、そこらじゅうのモナカ処理は必須作業ですな。瞬間接着剤をパテ代わりに使うのが基本だろうけど。
ところどころは要、ラッカーパテ処理ですな。当然、スジ彫りし直しもマストだし、当たり前だけど塗装処理大前提って感じ。
仮組みには付けてないけど、腕とか脚に軟質樹脂のパイプが本当は付くんだよな。
ここは少し大きいものに変えたらカッコいいんじゃないかね? ザクのパイプみたいなヤツに。要らん金使わされそうな(笑)。




案外良く動きますなぁ。可動範囲は意外と広いけど、手首なんかはポールジョイントとかに代えたらさらに良いかも。
てか、手そのものもちょっとエグいからいろいろやり直さないとダメダメかもなぁ。
手のひらのモールドのショボさはちょっと、塗装で誤魔化せるレベルちゃうやろ。
腹の機銃もなんだかショボい感満点だし。ケツのバーニアなんていきなり直付けですよご主人!
胸の手摺とかもやっぱ仕切りなおしっぽいな。
いっそ、上半身と腰は分割しちゃっても良いかもしんない。太股付け根の蛇腹もちょっとあんまりかなぁ。
スタイル自体は特に弄らなくても、まぁ悪く無いんだろうけど。
それだけに所謂ディテールアップをやるとやらないとじゃかなり変わるなぁ。
当時はいろいろ画期的だったんだろうけど、今見るとぶっちゃけショボいわ、当たり前なんだろうけど。
もしかしてこれを見事に組み上げれたら部員勧誘になるかもしれんわな(ニヤリ)。
僕も買おう、わたしも買うわ、みたいな感じで。バンダイの販促にもお役に立てちゃったりすんじゃね。いや~ん、感謝されまくり?
大人模型ヤーの量産にはWMはもしかして打ってつけかもぉ? フフフ。
N:最近のマスターグレードなどのクオリティーしか知らない模型ヤーには、正直このWMシリーズはかなり手強い。
今回エルウッドが行なったように、「仮組み」と呼ばれる作業は必ず行なうことをオススメしておこう。
このキットは全て、接着剤を必要とする。言い換えれば仮組みはしやすくなっていると言える。
ちなみにエルウッドには伝えていなかったことだが、このガバメント・タイプは金型の所在不明を理由に、今回の再販ラインナップからは除外されている。
従って、コレを作ったからといって大人模型ヤーの量産や、あまつさえバンダイの販促のお役に立てるという空想は、絶対に有り得ない。