You Tube なる投稿動画サイトを時々見るのですが、大ヒットがありました。
ウルトラセブン第12話です。
ピンと来ない人にはなんのことやらでしょうが、関心のある人にとっては衝撃です。
ストーリーは「ウルトラセブン第12話」で検索していただければ、詳しいサイトに行き当たります(ウィキペディアにもあります)ので、ほんとにかいつまんで。
女性が突然倒れたり死んだりする事件が多発。被害者は地球外金属で出来た腕時計をしていて、しかもそれは血液中の白血球を結晶化して採集する装置だった。
ウルトラ警備隊のアンヌ隊員の高校時代の友人がやはりその時計をしていた。
時計をプレゼントした彼氏は実はスペル星人という宇宙人で、彼らの星は自らの爆弾の実験で汚染され、生き残った彼らは血液に障害を持ち、地球人の血液を自らの治療に使う実験をしていたのだった。
実験は成功し、しかも子供の血の方がより効果的であることを発見した彼らは、「血液採集腕時計」を子供に配ろうとするが、ウルトラ警備隊に阻まれ、巨大化した者と円盤とで、暴れ出し、ウルトラセブンと警備隊に殲滅される。
ダマされたアンヌ隊員の高校時代の友人は、傷つきながらも、いつか人類と宇宙人が本当に理解し合える日を信じるといい、そんな彼女にウルトラセブンであるモロボシダンは心の中でエールを送るというエンディング。
といった話です。
放送後3年間(昭和42~45年)は普通に再放送されたりしていたのですが、スペル星人が雑誌の付録で「被爆星人」と紹介されたことがきっかけで、原爆の被爆者団体からクレームが付き、その後、作品は放送禁止となりついには作品リストからも削除されてしまったのです。
シリアスなストーリーも多く、作品の質の高さが評価されているウルトラセブンですが、それゆえのトラブルだったのでしょう。
また、スペル星人のデザインがのっぺらぼうのような体にケロイドがあるという姿なのも、問題を大きくしたようです。
それ以来、第12話は幻の作品となり、海外放送のビデオや、関係者からの流出ビデオがダビングされ、裏で出回ることとなったのです。
僕は、見覚えありました。昭和45年以前に見ていたんですね。
傑作だ、駄作だと取りざたされていますが、僕としては、音楽、映像美は良し、ストーリーはちょっとという感じでしょうか。
まあ、普通の作品で、今ならばそれほど問題にならないんじゃないかと思います。
僕は、たとえ正当性があろうとも(正当性なんてどこにでも、どちらにでもあるものです)、不快なものを単純に排除するという姿勢を幼稚だと思います。
他者に侵害という暴力を受けたからといって、圧力という暴力で返すというのは幼稚です。
この作品のテーマであった、核の恐ろしさというのは、実際に被害に遭われた方、これから被害に遭うかも知れない僕たち双方にとって、とても重要なものです。
それをもっとも取るべきない手段「封印」を選択してしまったのは残念です。
ウルトラセブンではいくつか地球人が加害者、悪者側に設定されているストーリーがあります。
正義や平和を謳いながらも、戦いという形しか取れない作品の枠そのものに対するアンチテーゼともなっています。
好きな人はそこがツボなわけです。
ぜひご覧になって頂きたいと思っていたのですが、すでに削除されていました。
僕が昨晩見られたこと自体全くの幸運だったのですね。
ウルトラセブン第12話です。
ピンと来ない人にはなんのことやらでしょうが、関心のある人にとっては衝撃です。
ストーリーは「ウルトラセブン第12話」で検索していただければ、詳しいサイトに行き当たります(ウィキペディアにもあります)ので、ほんとにかいつまんで。
女性が突然倒れたり死んだりする事件が多発。被害者は地球外金属で出来た腕時計をしていて、しかもそれは血液中の白血球を結晶化して採集する装置だった。
ウルトラ警備隊のアンヌ隊員の高校時代の友人がやはりその時計をしていた。
時計をプレゼントした彼氏は実はスペル星人という宇宙人で、彼らの星は自らの爆弾の実験で汚染され、生き残った彼らは血液に障害を持ち、地球人の血液を自らの治療に使う実験をしていたのだった。
実験は成功し、しかも子供の血の方がより効果的であることを発見した彼らは、「血液採集腕時計」を子供に配ろうとするが、ウルトラ警備隊に阻まれ、巨大化した者と円盤とで、暴れ出し、ウルトラセブンと警備隊に殲滅される。
ダマされたアンヌ隊員の高校時代の友人は、傷つきながらも、いつか人類と宇宙人が本当に理解し合える日を信じるといい、そんな彼女にウルトラセブンであるモロボシダンは心の中でエールを送るというエンディング。
といった話です。
放送後3年間(昭和42~45年)は普通に再放送されたりしていたのですが、スペル星人が雑誌の付録で「被爆星人」と紹介されたことがきっかけで、原爆の被爆者団体からクレームが付き、その後、作品は放送禁止となりついには作品リストからも削除されてしまったのです。
シリアスなストーリーも多く、作品の質の高さが評価されているウルトラセブンですが、それゆえのトラブルだったのでしょう。
また、スペル星人のデザインがのっぺらぼうのような体にケロイドがあるという姿なのも、問題を大きくしたようです。
それ以来、第12話は幻の作品となり、海外放送のビデオや、関係者からの流出ビデオがダビングされ、裏で出回ることとなったのです。
僕は、見覚えありました。昭和45年以前に見ていたんですね。
傑作だ、駄作だと取りざたされていますが、僕としては、音楽、映像美は良し、ストーリーはちょっとという感じでしょうか。
まあ、普通の作品で、今ならばそれほど問題にならないんじゃないかと思います。
僕は、たとえ正当性があろうとも(正当性なんてどこにでも、どちらにでもあるものです)、不快なものを単純に排除するという姿勢を幼稚だと思います。
他者に侵害という暴力を受けたからといって、圧力という暴力で返すというのは幼稚です。
この作品のテーマであった、核の恐ろしさというのは、実際に被害に遭われた方、これから被害に遭うかも知れない僕たち双方にとって、とても重要なものです。
それをもっとも取るべきない手段「封印」を選択してしまったのは残念です。
ウルトラセブンではいくつか地球人が加害者、悪者側に設定されているストーリーがあります。
正義や平和を謳いながらも、戦いという形しか取れない作品の枠そのものに対するアンチテーゼともなっています。
好きな人はそこがツボなわけです。
ぜひご覧になって頂きたいと思っていたのですが、すでに削除されていました。
僕が昨晩見られたこと自体全くの幸運だったのですね。
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