吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

希望の車輪

2008年05月17日 | 
このところのガソリン高で、我が家の主力はすっかりカブになってしまいました。
子供達の登校時は車ですが、帰りの時間は違うので、それぞれをカブで迎えに行っています。
家内が買い物に行くときもカブです。
ただし彼女は、50cc以上のバイクの免許がないので、僕が運転することになります。

天気の良い日に二人乗りでちょっと出かけるというのは新鮮です。
昭和30年代のデートのようです。
お弁当を持って近くの湧き水のところでお茶を沸かしてお昼にするのも良いかもね。
ただ、僕が運転すると、車でもバイクでも同乗者は眠くなるという特性があるようなので注意が必要です。
車はともかく、バイクの後部座席での居眠りは危険ですからね。

うちのカブは、90cc(実際は85cc)のカスタムという仕様で、カブシリーズの中では新しいモデルです。ライト、ウインカー、フェンダーなどが角型デザインになっています。
僕は、古いタイプ、丸いデザインのモデルの方が好きなのですが、そもそもこのカブは家内の祖父が生前、僕に譲ってくれたものなのです。
大幅に改造しようかとも思ったのですが、何となく彼の乗っていた頃の状態を変えるのに抵抗があります。
カスタム仕様はお年よりライダーの間でポピュラーです。何故なら、セルモーター付きはカスタム仕様にしか設定されていないからです。

ホンダ・スーパーカブ、世界で最もたくさん作られている乗り物で、その記録は更新中です。
こちらをご覧下さい
Wikipedia
とにかく抜群の燃費と耐久性を持ち、日本、東南アジア、東アジアで活躍しています。
今ではバイクは主にレジャー、楽しみのための乗り物となっていますが、カブが誕生した頃の日本では、一家のファーストカーだったのです。
乗用車であり、トラックでもあり、仕事も遊びもすべてをカバーしていたのです。

昭和30年代が見直されているようです、あの頃がそんなに良い時代だとは僕は思わないけれども「希望」だけは確実に今よりもあったような気がします。
そしてアジア諸国もまた。

そう、カブは希望の車輪なのです。
貧しいが将来の希望がある世界でがんばって走っているのです。

僕らも、再び希望へ向かって走れば良いのです。
あの頃のお父さんたちのように、でもちょっと心にゆとりを持って。

今年でスーパーカブは誕生50周年です。

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2 コメント

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いいですね♪ (shappy)
2008-05-20 13:20:07
昨日、地区の公民館の清掃がありました。
班長さんは、カブで来ました、とっても新鮮に感じました
足元には、サッシのレール掃除のためにホースとブラシを積んできていました
私は運転しないので、公民館までウォーキング
ついでに天女の湯まで片道3kmの往復を歩いてきました行きは帰りは
肩こりが軽減しました
でも、ほかのみなさんは、歩いて10分前後のところでも車でした
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必要十分な手段 (ひろなん@風琴屋)
2008-05-20 21:27:59
shappyさん、ようこそ!

近場で歩きで十分なら歩くのが良いですし、自転車で用が済むなら自転車で済ますのが良いです。
車に慣れてしまうと、ちょっとした用事でも車を出してしまうクセがついてしまいますね。

僕は、地球温暖化co2悪者説には賛同していませんが「もったいない」精神には共感しているので、資源や燃料のムダ使いには反対です。

正しい使い方をされるのであれば、ガソリンにもっと税が掛かっても良いと思っています。
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