家内にスーパーでのお買い物を頼まれました。
「パパ! りーも行く」
ほう、ついて来たいというのかね、りーちゃん。
さてはアレが目的だな。
「試食荒らしをしよう!」
田舎のスーパーの試食は少ないのですが、それでも楽しいらしい。
荒らしといってもそんなに食べるわけじゃありませんので念のため。
教育的指導であります。
手をつないでスーパーの中を軽やかなステップで巡る父と娘。
蝶のように舞い、蜂のように(置いてあるつま楊枝で)刺す!
「うまっ。もっと食いたい」
何気にあたりを巡回して再アタック。その場に留まって食べ続けるのはNGです。
購入意思のないものを試食する時の少しの罪悪感、背徳感がまたイイ。
これは通の愉しみ方ですね。
娘が初めて試食のことを知った時、僕はそこに居なかったのですが、とにかく食
べ続けていたらしい。
確かにそれは禁止ではないかもしれないけれど、ものには良い加減というもの
があってだな、その辺を察するとか、リーズナブルな線を自分で決めるとかそう
いうことは考えないとね。
「ご自由にお持ちください」と台に書いていくつか野菜をのせておいたら、その
後にある在庫までごっそり持って行かれたなんて話を聞いたことがあります。
「台の上のもの」と限定する文言が無かったからだそうな。
空気を読むとか、常識的にとかいうのはあまり好きではない僕ではありますが、
すべてが明文化されないと判断出来ない、都合良く解釈する、というのは変だと
思います。
スーパーで会計前に封を切ってスナックを食べて、どうせ払うんだからいいでしょ、
と言う人が居るといいます。ウソかホントか知らないけどね。
「うまっ」
「りー!豚しゃぶ食べすぎ」
まったく、東京のデパ地下なんか行ったらどうなるんだろうね。
フランスでは会計前でも開封するのですか。
商慣習というか、売り手と買い手双方の合意があればそれも良いのでしょう
けど。
市場で買った食べ物を食べながら回る感覚なんでしょうか?
食べながら歩く文化とか。そういえば以前パリのマクドナルドでは店内で食
べるのと持ち出すのとではサービス料が随分違ったような。
それで、外で食べてる人が多かった気がします。
たまに東京に出た時なんかにデパ地下を通ったりします。
でも人ごみが苦手なので結構ストレスです。
試食は多いんですけどね。
母親、フランスのスーパーでは
よく見かけますよ。
初めて見かけたときは驚きましたが
もっと驚くことをする人たちがいるので
会計前に封を切って食べてしまう風景には
慣れてしまいました。
そう!
どうせ払うのだからいいでしょ、と
思ってるのでしょうね。
お支払いしていないのは
まだ自分のものではないという
意識はないのです。
こちらはスーパーの試食がほとんどないので
つまらないです。
デパ地下の試食は楽しい