吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

雪のあと

2011年02月20日 | 自分のこと

結構降った雪ですが、暖かい雨で一気に融けました。

雪の翌朝、子供達の学校は休校になりました。
そこでりーちゃんとかまくらを作ることにしました。
とんぴーにも外に出てくるように言ったのですが、メガネが無いとか言って出て来ませんでした。
最初は雪で山を作ってそこに穴を開ける方針でしたが、娘とふたりだけで大きな山を作るのは
困難と判断し、作戦変更、壁を立ち上げていくことにしました。
その辺でりーちゃんリタイヤ。ひとりになっちまいました。
そう、むかしから。最初は皆で何かをやっていたはずなのに、いつのまにか僕ひとりになってし
まっていて、それでも中断するのは癪だから意地でひとりで最後まで仕上げたことが何度か。
基本、人が付いてこない人望の無さがチャームポイントですねっ。

春の雪は固まり易く作業性は良いです。手で団子状にしたものを貼り付けるようにして積み上
げて行きました。
虫が巣を作るときの感じってこうなのかなと妙にその気になったのでした。
そこでさらに進化。押し固めた雪をベニア板で切ってレンガ状にして積み上げるやり方に。
イグルー、あるいは日干し煉瓦建築に似ているかもしれません。
あまり遊んでいるわけにもいかなかったので、この辺でキリを着けました。

その日、不調だったチェーンソーを整備していたのですが、試運転時にクラッチのネジが外れスプ
ロケット(歯車)とともに落下、さらに軸のベアリングもすっとんでしまいました。
ヤバっ。雪のどこかにベアリングは消えてしまいました。
ああーっ。数日中に必要なものだし金は無し、ネットオークションで中古を手に入れなければな
らないか。

その翌々日、暖かい雨が。
我が城は無残にも崩れ去りました。諸行無常なり。

その一方、雪が消えた地面にあのベアリングが!
これでチェーンソーは復活。どの道大きいチェーンソーは欲しいので中古を探すことになります
が、ゆっくりと探せます。こういうことは急ぐと失敗することが多いので助かった。

雪が降り、そして融ける。その間に起こる色々な出来事に一喜一憂する冬の終わりです。


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4 コメント

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Unknown (しまりす)
2011-02-20 03:47:32
ひろにゃんさん、スゴイ!

写真を見てワクワクしてしまいました。
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Unknown (G.OKA)
2011-02-20 07:43:37
あ・・危ない事故ですよ~
すっ飛ぶ方向が違ったりしたら・・・気をつけて下さいねぇ~
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次は… (ひろにゃんof風琴屋)
2011-02-20 23:40:06
しまりすさん、ようこそ!

もしかしたらもう一、二度は雪が降るかも知れません。
そしたら今度は小型オルガンを雪で作ろうかと。

さてさて、どうなるでしょう。
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雪のおかげで (ひろにゃんof風琴屋)
2011-02-21 00:00:54
G.OKAさん、ようこそ!

あの時の状況をもう少し詳しく言うとね、クラッチをまた外すからと
軽く締めて、試運転したのです。
そしたら減速時に逆ネジがゆるんで来て、一応落下してから走って
も良いように向きを考えて落としたのですね。
下は20センチ弱の雪。回転したまま落ちたクラッチとドライブスプロケ
のセットは全く弾むことなくボソッと。
次いでそこにニードルローラーベアリングが落ちてそのクラッチに当た
ったらキンッと飛んだのです。

改めてクラッチを見ると落下からしばらく経っていたのにまだ回ってい
たのでした。
雪が圧縮成形されて氷の軸受けになっていたのです。すり合わせだか
ら精度もバツグンです。
数分は回っていました。

下が雪でなかったらきっと走ったり跳ねたりしたんでしょうね。
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