べ、別に好きなわけじゃ!
よく車には乗る方なのです。で、面白そうな車を見つけるのです。
歳のせいで視力が落ちているのですが、面白いものの発見率は落ちてません。
おそらく、視力ではないセンサーで「視て」いるのかもしれません。
まあ、今回見つけた車は特に発見困難なわけではありませんでしたけれど。
トヨタ ブリザード
ダイハツ タフトのOEMです。
OEMではありますが、全く同一ではなくて、エンジンが違います。外観はフロントグリルとステッカーくらいしか違いません。
トラックディーゼル的なダイハツと違う、乗用車的、トルクが薄い回転が軽いクソッタレな進歩的なベルト駆動OHCでした。
これって、現在の軽自動車枠に収まるほど小さかったのですね。
まあ、ちょっと思い出はあります。
もともとガソリン1,000ccでデビューした車です。ジープの下、ジムニーの上というニッチを狙ったわけですね。
マーケティング的に。
やがてエンジンは拡大され、トヨタでは2,2l、ダイハツでは2.8lディーゼルを積んでいます。
さて、ここまでの文章でもある種のマニアの方は違和感を感じたかと思います。
ディーゼルの2.8lエンジンって重いです。クソ重いです。
普通、ガソリン1,000ccエンジン用に設計された車になんか載りません。
そう、この車はフレームと足回りが無用に非常に頑丈そして重く出来ていたのです。
で、それを支えるリーフスプリングも硬かったのですね。
バネが硬くてトレッドが狭いというのは、捻れない足回りだということです。
それは、オフロード性能は結構低かったということを意味します。
ジープのような足の良さもなく、ジムニーのような軽快さもない。
隙間を狙ってどっち付かずになったのでした。
じゃあ、ダメなヤツだったのかというと恐らく作った側も意図していなかったであろうメリットがあったのです。
駆動系やフレームが必要以上に頑丈で車重が重いというのは、牽引車として優れた資質なのです。
車体寸法が小さい割に牽引能力が高いというのはサービスカー、レスキュー車としての用途があったのです。
大きい車が入れないところへのレスキュー車というポジションを得たのです。
この写真の車にはウインチが付いていますね。
これは販売当時、脱税節税ウインチと言われていました。4WD車にウインチが付くと作業車として取得時に確か物品税が免除されたのです。
それで、当時の4WD車はウインチの装着率が高いのです。
目立たないようにバンパーに巧みに埋め込まれたもの(まさに脱税節税のため)などもあって、それらの実用性は低かったのです。
ウインチはこの車の写真にあるように、フレームを延長してフロントグリル前にドッカとあるものの方が使いやすいのです。
さて、この車の思い出というのはつまり、助けられた思い出です。
僕のジープが坂の下の泥沼でスタックした時、坂の上に現れたコイツ、ドライバー氏はウインチの扱いに慣れていたようで、巧みにワイヤーを操りジープを引っ張り上げてくれたのでした。
やけに小さい車体にその牽引力は驚きでした。
ほら、あるでしょ?ピンチを助けられて「ポっ」ってなっちゃうの!
ヤベっ。欲しくなってきた……。
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