吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

新入り紹介 ~その2~

2012年08月25日 | 

なにしろね、紹介前に壊しちまったからねー。

と、いうわけで、新入り「白長(しろなが)号」仮称です。
トヨタ サクシードというライトバンです。


最近、ライトバンって言葉を聞かないですけど死語ですか?
トヨタ サクシード Wiki 
ついでに姉妹車プロボックス Wiki 

非常によく見かけるクルマだと思って調べたのですが、普通車のライトバンってサクシード/プロ
ボックス姉妹と日産ADバンとそのOEMくらいしかないのですね。この日本にわずか2車種!
商用車の統合、OEM化はかなり進行しているようです。
道理で最近のトラックなんかはみんな似通ったツリ目ばかりだと思った。
車種そのものが非常に少なくなっていたのですね。旧共産圏並だね。

とにかく、この白長号は機能性とコストのせめぎ合いのギリギリを目指すという、ある意味での
合理性の極致を目指したものとなっています。
そのコストダウンっぷりは、もはや爽やかさを感じる程です。
自動車ってこれでも良かったんだと目からウロコです。
日本の自動車製造技術史の集大成と言っても良いかも知れません。
と、褒めているんだか貶しているんだかという評価です。

いや、実際クルマというものに対しての憧れとか夢とかカリスマ性とかマニア的コダワリとかそ
ういうものがこれほど感じられないクルマも珍しい。
そしてそれは必ずしも不快であったり、寂しかったりするものではなく、何かの呪縛から解き放
たれたような爽快感を感じるのです。
コダワリは大事だけれど、それを捨て去るのもまた大事なのじゃ。 

特にこのクルマはベースグレードで、きょうびミラーは手動だし、窓も手動(でもこの方が緊急時
には強い)オーディオはAM/FMラジオだけ、マニュアル5速に不満なし、しかしながら、特に表
示はないけれど、ブレーキアシスト、ABS付き、ビスカスカップリングの擬似フルタイム四駆、エ
アバッグも付いています。エアコンは常識ですか。なんかすごい。シンプルなようでいて充実の
装備。

なんかね、ヨーロッパに居たときのクルマを思い出します。
レンタカーは一番安いヤツを選んだから、大抵最低グレードだったし。
日本に輸入されるのは同じクルマでも高グレードのものです。現地じゃベーシックなモデルが主
流です。ヨーロッパ人、基本ケチですから。
白長号の乗車感、運転席からの視界はチェコでの愛機シュコダ・フェリツィアを思い出させるの
です。

チェコの名門 シュコダ社最後のオリジナル(その後はフォルクスワーゲンベースになる)フェリツィア
 

乗用車系は似合わないと人には言われているのですが、結構気に入っています。


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