今日は息子の試験のため、甲府まで送りました。
会場に送り届けてから、試験が終わるまでの間、県立博物館で時間をつぶしました。
この博物館は行政のハコモノとの批判を受けたものですが、僕は個人的には博物館好きなので、まず一度は見ておきたかったのです。
常設展示は大したことはありません、各市町村の郷土資料館並ですが、研究機関としての機能もあるのでそれはそれで良いのかもしれません。
東京の新しい美術館の自前コレクション無し、なんて例もありますからね。
いくつか興味深い発見はありました。
そのひとつ、甲斐の黒駒のこと。
ざっと紹介しましょう。
日本書紀、雄略天皇13年9月(469)
韋那部真根(イナベノマネ)という大工の親方(イナベというのは渡来人大工集団)が、石を台にして斧で木を削っていて、一日中やっても、一度も斧を石に当ててしまうことがなかったと。
それを見た雄略天皇(プチ暴君)が、
「石に当てたりしないんかい」
と聞くと、マネさんは
「絶対しないね」
プチ暴君、カチン。
そこで、女官を集めて服を脱がせて、ふんどし一丁にして大工の仕事場で相撲をとらせたそうな。
全裸ではなくふんどし一丁というところが通ですな、泣かせます(泣くなっ!)。
ちなみにこれが日本史上初めて「相撲」という漢字が使用された例だそうです。
それにしても、エグいことしますな。
さすがに名工マネさんも、気を取られて手許が狂い、斧を石に当てて刃を欠いてしまうのでした。
ああ、オレだってきっとそうさ!
喜ぶ暴君
「ぜってー失敗しないって言ったんはどこのどいつじゃ、おめー、おれのことナメてたんべ」
ってなもんで、
「死刑!」
驚いたのは大工スタッフ。一生懸命とりなします。
「あんな墨打ちの達人を亡くしたら取り返しがつかないよー」
木工において、墨打ちとはつまり木取り、天然素材で不均質な木という素材を適所適材に振り分けることなのです。
クセが無い木の方が扱い易いのですが、クセのある木には力があります。
それを見極め、使い分けるのはレベルの高い仕事です。
さすがにちょっと早まったかなと後悔するプチ暴君、彼は建築マニアだったらしい。
すでに刑場に連れて行かれたマネさんのもとへ中止命令を出すことに。
間に合うのか!?
この事態に、秘蔵の最速ポニーさん(日本の馬はポニーサイズです)、カイコマBlack(甲斐の黒駒)スクランブル承認!!
鞍も着けずに緊急発進、見事死刑執行に間に合い、マネさんは一命を取り止めたのでした。
そこで雄略天皇
「いや~、さすがカイコマBlack、でもあそこで鞍を着けてたら間に合わなかったかもネ、なっ、カイコマ」
とのん気に歌ったそうな。
もともとアンタのせいなのに「ナイス判断、俺」と思ってる(きっと)ところが自己中ですね。
この話の前半は以前から知っていたのです。
僕の仕事場のある、伊那の地名の由来は伊那部(今もあります)に由来するそうです。
そう、古代日本の渡来人大工集団の拠点があったであろう地なのです。
その歴史については知っていたのですが、そこに甲斐駒が絡んでくるというのは知りませんでした。
物語の舞台は都なのでしょうが、出てくるキャラクターは今の僕の居場所に関係が深いのです。
試験の終わったとんさんを回収して、自宅へ。
みんなで夕食をとって、ひとり仕事場へ。
マカロニサラダその他のおかずは、娘が作ったそう。
最近は、微妙な位置関係の娘がストレートに仲良しです。
そのうち、出先での僕の食事係をしても良いそうです。う、うれしい…。
今日は、家内と梅干を仕込んだそうです。とても楽しかったらしい。
久し振りに子供達と触れ合うことが出来ました。
リフレッシュして、再起動です。
会場に送り届けてから、試験が終わるまでの間、県立博物館で時間をつぶしました。
この博物館は行政のハコモノとの批判を受けたものですが、僕は個人的には博物館好きなので、まず一度は見ておきたかったのです。
常設展示は大したことはありません、各市町村の郷土資料館並ですが、研究機関としての機能もあるのでそれはそれで良いのかもしれません。
東京の新しい美術館の自前コレクション無し、なんて例もありますからね。
いくつか興味深い発見はありました。
そのひとつ、甲斐の黒駒のこと。
ざっと紹介しましょう。
日本書紀、雄略天皇13年9月(469)
韋那部真根(イナベノマネ)という大工の親方(イナベというのは渡来人大工集団)が、石を台にして斧で木を削っていて、一日中やっても、一度も斧を石に当ててしまうことがなかったと。
それを見た雄略天皇(プチ暴君)が、
「石に当てたりしないんかい」
と聞くと、マネさんは
「絶対しないね」
プチ暴君、カチン。
そこで、女官を集めて服を脱がせて、ふんどし一丁にして大工の仕事場で相撲をとらせたそうな。
全裸ではなくふんどし一丁というところが通ですな、泣かせます(泣くなっ!)。
ちなみにこれが日本史上初めて「相撲」という漢字が使用された例だそうです。
それにしても、エグいことしますな。
さすがに名工マネさんも、気を取られて手許が狂い、斧を石に当てて刃を欠いてしまうのでした。
ああ、オレだってきっとそうさ!
喜ぶ暴君
「ぜってー失敗しないって言ったんはどこのどいつじゃ、おめー、おれのことナメてたんべ」
ってなもんで、
「死刑!」
驚いたのは大工スタッフ。一生懸命とりなします。
「あんな墨打ちの達人を亡くしたら取り返しがつかないよー」
木工において、墨打ちとはつまり木取り、天然素材で不均質な木という素材を適所適材に振り分けることなのです。
クセが無い木の方が扱い易いのですが、クセのある木には力があります。
それを見極め、使い分けるのはレベルの高い仕事です。
さすがにちょっと早まったかなと後悔するプチ暴君、彼は建築マニアだったらしい。
すでに刑場に連れて行かれたマネさんのもとへ中止命令を出すことに。
間に合うのか!?
この事態に、秘蔵の最速ポニーさん(日本の馬はポニーサイズです)、カイコマBlack(甲斐の黒駒)スクランブル承認!!
鞍も着けずに緊急発進、見事死刑執行に間に合い、マネさんは一命を取り止めたのでした。
そこで雄略天皇
「いや~、さすがカイコマBlack、でもあそこで鞍を着けてたら間に合わなかったかもネ、なっ、カイコマ」
とのん気に歌ったそうな。
もともとアンタのせいなのに「ナイス判断、俺」と思ってる(きっと)ところが自己中ですね。
この話の前半は以前から知っていたのです。
僕の仕事場のある、伊那の地名の由来は伊那部(今もあります)に由来するそうです。
そう、古代日本の渡来人大工集団の拠点があったであろう地なのです。
その歴史については知っていたのですが、そこに甲斐駒が絡んでくるというのは知りませんでした。
物語の舞台は都なのでしょうが、出てくるキャラクターは今の僕の居場所に関係が深いのです。
試験の終わったとんさんを回収して、自宅へ。
みんなで夕食をとって、ひとり仕事場へ。
マカロニサラダその他のおかずは、娘が作ったそう。
最近は、微妙な位置関係の娘がストレートに仲良しです。
そのうち、出先での僕の食事係をしても良いそうです。う、うれしい…。
今日は、家内と梅干を仕込んだそうです。とても楽しかったらしい。
久し振りに子供達と触れ合うことが出来ました。
リフレッシュして、再起動です。
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