●方法俳句458・光の物質化12・久保田豊秋01・2019-11-28(木)
○「月光の凍りたるまま夜明けたり」(『仏徒』2014)(久保田豊秋01)
○季語(凍る・三冬)(「俳句界201509」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:このBlogでは「物質化」の分類を①「音の物質化」、②「光の物質化」、③「思考の物質化」、④「その他抽象の物質化」の4つに分類しています。それぞれの例句を挙げます。①「音の物質化」→「風音のちらかつてゐる落葉宿(古賀しぐれ)」(落葉・三冬)、②「光の物質化」→「病葉を掃き木洩れ日を掃き残す(有山八洲彦)」(病葉・三夏)、③「思考の物質化」→「考へを針にひつかけ毛糸編む(上野泰)」(毛糸編む・三冬)、④「その他抽象の物質化」→「ふつくらと香りを詰めて菊枕(村重香霞)」(菊枕・晩秋)。掲句では「光の物質化」の代表選手・月光が固形化して夜が明けました。
●久保田豊秋(くぼたとよあき)
○好きな一句「少年の眼前にして青嶺立つ」02
○季語(青嶺・三夏)(「俳句界201407」より引用)
【Profile】:1942年栃木県出身。→瀧春一、中島大三郎に師事。「楷樹」代表。
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