対面朗読は利用者さんの要望に沿って行うのが基本ですが、私の場合、最初が変則だったので、その後もなんの知識も技術もないまま、朗読ボランテァの講習にも参加せずに10年以上続けていました。
你好。 Nǐ hǎo. こんにちは
の場合
利用者さんは見えない方ですから、簡体字を「にぃはお」と読んでも意味ないのです。
中国語は声調記号(声の上げ下げ)がとても重要なので母音の上のついている第1声から第4声までの記号も読みます。
Nǐ hǎo. は「大文字 えぬ あい 3声 一マス開けて えいち えい 3声 おー ピリオド、 日本語訳 こんにちわ」と読み上げます。
それを利用者さんが点字タイプライターで点字用紙に打ち込んでいきます。
アルファベット、カナ文字の混合を難なく書き分けていきます。すごい!!!
点訳の完成です。
去年までのテキストはこんなに苦労した事なかったのに、今年のテキストはどうしてこんなに不親切なんだろう。
毎年初心者から手解きするはずなのにな。
アルファベットも聞き間違いの多いものは工夫します。
Bは ビー、バスのビー
Pは ポストのピー
Nは えん
Mは えむ(むをはっきり言うようにする)
Tは テストのティー
Dは デー
完全に自己流です。利用者さんと相談しながら決めてきた読み方です。
正式にはどうなのか全く知りません。
ピンインが書いてあって、初めて読めるのに、
ピンインが無かったら中日辞典を引いて確かめるしかありません。
アプリの翻訳は役に立つ時もあるけど、該当する単語が1個しか出てこないので、「そうじゃない言い方もあるでしょ?」とスマホに文句を言いながら・・・、苦労してます。
スマホ画面に書こうとしても間に合わないことが多い。第一、簡体字を覚えてない。
何年やっても、自分でしゃべる気のない言語は覚えないものなんだなぁと、変なところで感心してます。
というわけで、中国語は私には無理ですと図書館の職員さんから利用者さんい伝えてもらいました。
その時の様子は以前ブログで書きました。
https://blog.goo.ne.jp/viski/e/06109b6404846f480c44158d2fa76c30
それで、中国語の勉強を諦めてしまわれたら申し訳ないけど、中国語の得意なボランティアさんが見つかるかもしれない。。。などと良い方向に(都合の良い方向かな?)考えています。
私は、お払い箱になるかと思ってたら、どうやら他の資料を読むことになりそうです。
初めて知りました。
「ピンイン」も初めて見た言葉ですが
それがついてなくて、辞書を引いて予習…なんて
本当に頭が下がります。
(私だったら、その時早速?辞めてると思います(^^;)
さまざまな本の対面音訳(小説なんかよりずっと大変そうです)
10年以上も続けてこられたなんて、ほんとにすごい。
他の資料を頼まれるのも当然…と思いました。
ここ5年くらいの間に、利用者さんと二人三脚で工夫しながらやってきた方法です。
利用者さんは中国語で会話をしたいと強く思っている方なので、自分の発音が正しいかどうかを確認したいのだと思います。ピンインは発音の仕方を示す発音記号のようなものですから。
なので、全くしゃべれない私のような者でも何とかやれてたんですね。
以前、「毎日中国語」というラジオ講座のテキストを読んでた時は全然問題なかったのは、耳で聞く番組だったから、テキストにもそのような配慮がなされていたのでしょうね、きっと。
また「ラジオに戻りましょうか」って訊ねてみようかしら。