きょうは点字印刷の仕事

高知市の広報の点字版を作る仕事です。
じつは、印刷は障害者の方がやります。

広報を点字に訳す→点字印刷用の原版作成→点字用紙に印刷

ここまでは全盲の方を含め数人でやっているようです。
家でテープを聞きながらパソコンで点訳したりする方もいらっしゃるので、正確な人数は知らないのです。

私は最後の製本の前段階、全部揃えてホチキスで仮留めをする仕事です。
この作業は「目」がないと難しいみたいです。
表紙に墨字（活字）で印刷してあるので、上下を間違えないように綴じるのがちょっと難しいかな？
全部点字だけだったら、触れば上下も裏表も分かるから、
いや、かえってひょっとバラバラになってしまった時、揃えるのは点字を読める人じゃないと出来ないよね。真っ白だもん。　　

その後、きれいに製本テープで仕上げをしてくれるのは製本屋さんです。

点字はふくらむので分厚くなって、素人では製本テープをきれいに張れません。
しわくちゃになってしまいます。
普通の紙だったら同人誌など作ってた経験から出来ると思うんですけどね～。

あと、発送するときの封筒の宛名シールを貼るのも私の担当です。


点字版が欲しいという方が年々少なくなってきているのが寂しいです。

音声版（テープやデイジー）やパソコンで市のホームページから読む人が増えているそうです。電子メールで受け取っている人も。

だけど、街中にある「街点字」は増えているようなので、私も少しは読めるようになりたい。


今のところ、私は数点字の奇数しか読めない。
ページの右上に奇数ページだけページ数を打ってあります。
それさえ判れば、揃えることが出来るので。


では、そろそろ出かけます。