1988年7月発売の初期バージョン「ベストプレープロ野球」に、「星野竜の正捕手」中村武志はまだ登場していない。
しかしこの時点で中尾・大宮・大石といった優秀な(能力値の高い)キャッチャーが3人もいるので、正捕手の不在はかならずしもドラゴンズのウィークポイントとはならないだろう。
日ハムから移籍のベテラン捕手、大宮。
郭源治とバッテリーを組んで試合終盤をしめるリリーフキャッチャー大石。
かつて星野とバッテリーを組んでいた中尾は、インコースをうまく使うリードが身上。のちに出場機会を求めてジャイアンツに移籍し、「平成の大エース」斎藤雅樹を育てあげた。
ヤクルトは池山、渋井が不調でスターティングメンバ―の入れ替えがあったようだ。神宮球場のヤクルト阪神4回戦では8番セカンドに入った長嶋がはやくもプロ入り1号弾を放った。
広島市民球場では王・原・クロマティの本塁打の本塁打が飛び出し、巨人がはげしい打撃戦を制する。
さらに第2戦をガリクソンで取り、
第3戦、延長10回原の勝ち越しタイムリーの1点を守護神鹿取が守り切り、このカード3連勝。
しかし首位中日とのゲーム差はちぢまらない。
ジャイアンツはここからヤクルトとの3連戦。中日は同率2位広島との3連戦となる。
1988年7月発売の初期バージョン「ベストプレープロ野球」には、「NPB史上最強の外国人」バースがまだ現役で登場している。
甲子園球場での3連戦は王とバース、時代をこえたライバル対決となった。
第1戦、バースの2打席連続ホームランで阪神が勝利すると、
第2戦では王の初回満塁弾が飛び出し、巨人が勝利。
第3戦、王の3試合連続ホームランで巨人が勝利。
5球団と3試合ずつした時点の順位表。巨人は4位である。
(仮想シナリオ「 THE KING IS BACK 」のつづき)
1988年シーズン開幕。王巨人はヤクルトに3連勝した。
さらに大洋との3連戦も勝ち越し、1ゲーム差で首位となった。スタートダッシュに成功したかに見えたが...
しかし中日に3連敗し、4位に転落。
さらに広島に負け越し、きびしいスタートとなった。
ここまで、王の個人成績は好調のようである。打撃ベスト10にランクイン。
星野も5イニングを自責0におさえる好投をみせた。