兵庫県立総合医療センターの大腸内視鏡検査場で、午後2時過ぎに大腸内視鏡検査は始まった。
さすが基幹病院の大腸内視鏡。
テレビドラマみたいな迫力がある。
行うのは僕の主治医の女医さん。
「今日は。浅いところだから鎮痛剤なしで、いきますよ」
突きだし肛門にゼリーが塗られぬ。
内視鏡がヌーと入ったとこは、すぐだった。
僕は「こんな浅いとこやったら、手術になったら人口肛門やな😖」と思った。
30分くらいクネクネ動いている。
全く痛くない。
「ちょっと根が張ってるね」と男性の声。
僕は嫌な気分になる。
さらにクネクネが続いて、終わった。
ドクターが僕の目の前に画面を移動させて見せてくれる。
「今から細胞を採取します」と言いながら、腫瘍の一部を切り取る。
「痛くないですね。神経通ってないんですか」と僕。
「ええ。表に見える部分は1センチくらいですね」
僕はもっと大きいと思っていたから、意外だった。
腫瘍の写真、映像は沢山撮ったろうし、30日には転移を調べる造影CTもやった。
そうそう生検も。
全ての検査は終わった。
後は14日にドクターの判決?を聴くだけやな。
僕は俎板ならぬ検査台の上で思った。
それまで思い悩んでいたらノイローゼになる。
何も考えずに日常生活に戻ろう。