祇園ライヴのお客様で、上方舞と書のプロである立花さんはラジオのパーソナリティも務めていらっしゃる。過日、そのラジオ番組“京都のやさしい風”にゲストとして呼んで頂き、録音に行ってきた。場所は若者の町京都三条にあるラジオカフェ。それこそ3畳程の超狭い空間に専門器材がギッチリ詰め込まれ、そこを更に二つに区切って、1畳程の、音を遮断するトーク場が作られてある。
閉所が苦手な私には辛い環境だった
深夜番組なので生ではないとはいえ、録り直しや編集はまずしないとの事で、やや緊張。なんといっても夏目漱石の短編を7分ほど朗読するのだ。実際マイク感度が良過ぎて、息やマウスノイズ(口内雑音)が気になり、読み始めは集中を欠いたが、暗記するほど練習した甲斐あってノーミスで終了。
トークも、彼女の品良い誘導で何とか旨く収まった
“京都のやさしい風”は、昔大ファンだった東京FMの “ジェットストリーム”のような雰囲気の番組で、バックにジャズが仄(ほの)かに流れ、彼女の和(やわら)かな語り口も快く、20分はアッという間に過ぎた。
ラジオ局のTさんも大満足だったらしく、京都を文化で変えたい女性をもう一人を紹介して下さった。万華鏡ミュージアムの責任者Iさんである。万華鏡と言えば、私がお世話になっている福井市のカルチャーサロン主催者も万華鏡大好き人間。確かご自分でもサロンで万華鏡の作り方を教えていらっしゃる。しかも、偶然ながら苗字が全く同じIである。そんな話をしたら、是非来てもらって欲しいと、パンフレットをたくさん預かった。
ちょうどそのあくる日、サロンで私の朗読講座の練習があったので、彼にパンフを渡すと、「何度も行った事あります。嬉しいなあ、今度人村さんの名前出してお話して来よう」と張り切った。ついでに立花さんの名刺も見せたら「アッ、信じられない 僕この方の“風の書”のファンなんです。一度うちのサロンで特別講師して頂けないかなあ」ときた。私のほうがビックリである。
立花さんのお手紙は巻紙で来る。素晴らしい筆文字が平安の世にタイムスリップしたかのように連なり、しかも私にもちゃんと読める。凄いなあ、と思ってはいたのだが、以前頂いた名刺に“書芸術院代表”とも書いてあることに、実はこの時まで気がついていなかったのだ。不明を恥じると同時に、これまでのお付き合いの中で、そうとは声高におっしゃらなかった彼女の奥ゆかしさに恐れ入った次第。京女やなあ・・・。
意外な縁がまた繋がって、私の宝船はますます前途洋洋らしい。欲張って沈まぬよう舵取りは大胆、かつ繊細に。っていうのは私には少々荷が重いか。しかし今後の展開が楽しみではある。
彼女らと別れた後は、美術家・福井泰三氏に祇園でご馳走になり、いい気分で快速電車に乗りそこね、チンタラ米原まで辿り着いて、さすがに特急に乗り換えて深夜に帰宅。
ノラ猫たちと、ついにやって来た寝苦しい熱帯夜が私を待っていた
閉所が苦手な私には辛い環境だった
深夜番組なので生ではないとはいえ、録り直しや編集はまずしないとの事で、やや緊張。なんといっても夏目漱石の短編を7分ほど朗読するのだ。実際マイク感度が良過ぎて、息やマウスノイズ(口内雑音)が気になり、読み始めは集中を欠いたが、暗記するほど練習した甲斐あってノーミスで終了。
トークも、彼女の品良い誘導で何とか旨く収まった
“京都のやさしい風”は、昔大ファンだった東京FMの “ジェットストリーム”のような雰囲気の番組で、バックにジャズが仄(ほの)かに流れ、彼女の和(やわら)かな語り口も快く、20分はアッという間に過ぎた。
ラジオ局のTさんも大満足だったらしく、京都を文化で変えたい女性をもう一人を紹介して下さった。万華鏡ミュージアムの責任者Iさんである。万華鏡と言えば、私がお世話になっている福井市のカルチャーサロン主催者も万華鏡大好き人間。確かご自分でもサロンで万華鏡の作り方を教えていらっしゃる。しかも、偶然ながら苗字が全く同じIである。そんな話をしたら、是非来てもらって欲しいと、パンフレットをたくさん預かった。
ちょうどそのあくる日、サロンで私の朗読講座の練習があったので、彼にパンフを渡すと、「何度も行った事あります。嬉しいなあ、今度人村さんの名前出してお話して来よう」と張り切った。ついでに立花さんの名刺も見せたら「アッ、信じられない 僕この方の“風の書”のファンなんです。一度うちのサロンで特別講師して頂けないかなあ」ときた。私のほうがビックリである。
立花さんのお手紙は巻紙で来る。素晴らしい筆文字が平安の世にタイムスリップしたかのように連なり、しかも私にもちゃんと読める。凄いなあ、と思ってはいたのだが、以前頂いた名刺に“書芸術院代表”とも書いてあることに、実はこの時まで気がついていなかったのだ。不明を恥じると同時に、これまでのお付き合いの中で、そうとは声高におっしゃらなかった彼女の奥ゆかしさに恐れ入った次第。京女やなあ・・・。
意外な縁がまた繋がって、私の宝船はますます前途洋洋らしい。欲張って沈まぬよう舵取りは大胆、かつ繊細に。っていうのは私には少々荷が重いか。しかし今後の展開が楽しみではある。
彼女らと別れた後は、美術家・福井泰三氏に祇園でご馳走になり、いい気分で快速電車に乗りそこね、チンタラ米原まで辿り着いて、さすがに特急に乗り換えて深夜に帰宅。
ノラ猫たちと、ついにやって来た寝苦しい熱帯夜が私を待っていた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます