人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

神様は蜂の中に

2011年08月09日 | 友人たち
 7月末に長兄が、同窓会で岐阜まで来たついでに墓参りに来敦。墓に
花を供えたので、その後毎日水の入れ替えに寺に通っている。酷い時は
花入れの水は大方無くなっていたりする。
 8月は平年並み以下の暑さというのは、聞き間違いだったか?

 兄が居たのは二日ほどだったが、誰かがひとつ屋根の下に居るという
のは張りがあってよいものだ。兄が帰った翌朝などは、楽なようでいて
ポッカリ淋しい。これで仕事をしていなかったらさぞかしボケが早まる
事だろう。

 昭ちゃんは幼馴染みだ。その昭ちゃんのお母さんが一昨日亡くなった。
 いつも、昭ちゃんが老いたお母さんを心配して帰敦する度に私は会って
いたし、先月はお母さんのお見舞いにも行ったりしていたのだが、こんなに
早く逝かれるとは・・・。お見舞いから数日後、会う約束をした日、私は
急に入った仕事の稽古を理由に断った。それ以後お母さんが亡くなるまで
昭ちゃんは連絡してこなかった。
 彼女なりの赤信号だったと思う。友達甲斐のない自分が情けない。

 私は人付き合いに欠陥がある、と時折落ち込む。長く独りで居過ぎたか?

 最後まで意識のしっかりした清く穏やかな亡くなり方だったとか。明るく
ユーモアたっぷりなお母さんらしい最後だ。葬儀も湿っぽくなくて好かった。
葬儀会場には昭ちゃんの子供たちが小さな子供たちを連れて、関東や北海道
から来ていた。たくさんの子孫を遺しての大往生。
 

 「蜂は花の中に、花は庭の中に、・・・・・
          そうして、そうして、神様は、小ちゃな蜂の中に」
という金子みすゞの有名な詩がある。肉親も友という他人も、生も死も、
すべては一つに繋がっているのか。

 舞台の中に居る自分だけは信じられる。そして其処だけが、私と人を繋ぐ
世界だ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 順風 | トップ | 大都市東京 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

友人たち」カテゴリの最新記事