過日、若州一滴文庫「帰雁忌」で、酒井順子氏の講演を聴いた。「帰雁忌」
とは、一滴文庫という素晴らしい文化施設を遺した作家:水上勉を偲ぶ会で
今年で没後12回目になるそうだ。
酒井氏は『負け犬の遠吠え』というベストセラーを出したエッセイストで、
昨年は『金閣寺の燃やし方』というユニークな題の本を出していらっしゃる。
私はまだ一冊も読んでいないから大きなことは言えないが、とってもチャー
ミングな方であった。
インタビュー形式で、福井県図書館長さんが彼女の作品に因(ちな)んだ
質問をなさると、判りやすい的確な答えを実にコンパクトに無駄なく返して
ゆく。お見事!と感嘆した。
TVなどで、質疑応答が全く擦れ違っていて、何じゃこれ?と思う事が多い
中、胸のすく解答であった。惚れました(笑)
カチリ
石英の音
秋
井上靖の中学時代の友人が書いたこの三行詩を思い出した。この詩に
接して以来、井上靖にとって秋は「清涼な大気の中にカチリという石英の
ふれあう音を感ぜずにはいられない季節になった」そうだ。
そんな出逢いが人生にはある。人を通して、言葉を通して、物を通して、
一瞬胸に風穴をあけられたようなポカンとした小さな、でも後を引く感動・・・。
日々、風穴の開く瞬間を、求めている。
敦賀駅2階の展示会で江戸小紋を着せて戴いた。
なんと一反の生地を巻きつけただけ!プロですねえ。
とは、一滴文庫という素晴らしい文化施設を遺した作家:水上勉を偲ぶ会で
今年で没後12回目になるそうだ。
酒井氏は『負け犬の遠吠え』というベストセラーを出したエッセイストで、
昨年は『金閣寺の燃やし方』というユニークな題の本を出していらっしゃる。
私はまだ一冊も読んでいないから大きなことは言えないが、とってもチャー
ミングな方であった。
インタビュー形式で、福井県図書館長さんが彼女の作品に因(ちな)んだ
質問をなさると、判りやすい的確な答えを実にコンパクトに無駄なく返して
ゆく。お見事!と感嘆した。
TVなどで、質疑応答が全く擦れ違っていて、何じゃこれ?と思う事が多い
中、胸のすく解答であった。惚れました(笑)
カチリ
石英の音
秋
井上靖の中学時代の友人が書いたこの三行詩を思い出した。この詩に
接して以来、井上靖にとって秋は「清涼な大気の中にカチリという石英の
ふれあう音を感ぜずにはいられない季節になった」そうだ。
そんな出逢いが人生にはある。人を通して、言葉を通して、物を通して、
一瞬胸に風穴をあけられたようなポカンとした小さな、でも後を引く感動・・・。
日々、風穴の開く瞬間を、求めている。
敦賀駅2階の展示会で江戸小紋を着せて戴いた。
なんと一反の生地を巻きつけただけ!プロですねえ。
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