人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

伊勢の風

2012年11月27日 | 舞台
 のんびり洗濯機を回しながら軽く体をほぐし、空を眺める。田んぼの上を
風がビュンビュンと吹き抜けていく。

 伊勢に来て6日目。劇場入りまで中一日の今日、疲れが溜まっている団員
のためにも、集客活動のためにも、稽古は休む事にした。
 それで昼から、アパートの外にある洗濯機二台を使って、溜まった汚れ物を
洗うことにしたのだ。

 午前中は団長たちと、伊勢市長さんを表敬訪問。まだ30代の若き市長は、
文化に理解のある気さくな方で、団員に同級生が居る事もあって、親しみを
もって応援して下さっている。だいたい市庁舎そのものが文化的だ。ご遷宮を
来年に控えているからでもあるが、市長の接客室には歴代市長の写真では
なく、伊勢神宮の資料や特産物の真珠の実物、歴史上の伊勢出身人物や、
今活躍中の若者達の写真などが飾られ、ほんわり温かな雰囲気だった。

 各部署にも、様々な行政チラシに並んで、今回の公演『倭姫物語』のチラシ
が必ず置いてある。なんとまあ、わが町とは違った価値観・・・。羨ましい。

 洗濯の後は、大家さんにお借りしたママチャリで、久し振りに外宮を参拝。
これまでにない発見があって、好い時間を過ごせた。

 明日は稽古場での最後の通し稽古だ。もしかしたら「ガラスの仮面」で有名
な漫画家・美内さんが来て下さるかも知れないので、仕事で忙しい団員に代わ
て稽古場のトイレをお掃除。が、チョット手元が狂って掃除用のスポンジを配管
に詰まらせてしまった。結局団員の仕事を増やしてしまったというお粗末。

 8月から始まった突貫稽古だが、団員も周囲の動きも加速していると感じる。
本舞台の上で熟成の時を迎えられるよう、演出の私にポカは許されない。
 
 体の中を、毎日違う香りのする新鮮な風が吹き抜けていくようだ。この爽快感が
私を後押ししてくれている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初体験 | トップ | 『倭姫』を終えて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

舞台」カテゴリの最新記事