人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

故郷にて

2008年03月25日 | 徒然
 何とか五体満足で帰郷した。
東京で受けたダンスのワークショップでは大切な事を学んだ。こういうワークショップにやってくる市民は、まず一人の学ぶ人間としてのみ存在する事を楽しんでいる。昨日も明日も肩書きも何もない自分との出会い、これは新鮮だ。しかしそれは大都会ならでは可能な事で、人口の少ない地方では難しかろう。どこへ行っても誰かと顔見知りだったりする町では、互いに一人のまっさらな人間にはなりにくい。むしろそれを利用した試みが有効なのだと知った。

さて、友人に夜の餌やりを頼んであったトラちゃんが、帰省した日から居間に居座るようになった。どうやら「このおばさんにくっついてないと、餌を朝晩2回は貰えないらしい」と気付いたようだ。
トイレの躾(しつけ)がまるで出来てない野良なので、あちこちに砂やオシメを置いてみるが、なかなか1箇所ではしてくれない。猫エイズで、頭も少々ゆるくなっているのかも知れない。まあ、しょうがない。来月の上京に備えて、昼間は日光浴を兼ねて外へ出すが、夜はオシメを敷き詰めた居間で休ませている。あとは野となれ山となれだ。

日曜には、「敦賀子供ミュージカル」のオーディションに、劇団員と三人で審査員として参加した。この日にキャスティングまでするとは知らなかったので、長時間の集中に皆グッタリ疲れた。
キャスティングしながら、こういうやり方では経験者が優先されてしまうのは仕方ないなと反省。主役を作らないやり方、ワークショップから始めるやり方に切り替えられないものかと、私は遅まきながら考え始めている。応募者が激減した「敦賀子供ミュージカル」は、三回目にして早くも、原点に帰らねばならない時期を迎えた。

 毎日10回は、三日開催の『世界』での語りと動きの稽古をしている。詩の朗唱は相変わらず難しい。それなのに会場に入るのが待ち遠しい。何かが始まる。そんな予感で、無い胸が膨らむのである。
 12日の京都ライヴのメニューもほぼ決まった。後は稽古あるのみ。これも、友枝さんとのコラボレーション(共演)が、今から楽しみだ。

 庭の桜も膨らんでいる。鶯(うぐいす)の声と共に開花を待つのも、毎朝庭を覗く楽しみである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 能楽堂にて | トップ | トラちゃん、その後 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

徒然」カテゴリの最新記事